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■2004年11月15日付
復興したまちを見てほしい、支援の輪へ大きな感謝込めて神戸で−第52回全国地域婦人団体研究大会を開催
根室の空気をじかに感じる−北方領土現地学習会
みなさんの温かい支援のお気持ちを募金に−新潟県中越地震被災者支援募金
育て合う消費者力!!くらしフェスタ東京2004−10月29日都民ホールで開催
BSE問題のその後-全頭検査体制の意義否定、対象は21ヶ月齢以上に
地域ニュース
「枝豆レター」−新潟県中之島町の中村さんから

■復興したまちを見てほしい、支援の輪へ大きな感謝込めて神戸で−第52回全国地域婦人団体研究大会を開催
地域再生にとって、互いに認め合える組織づくりこそ大切
全体会のもよう=10月12日、神戸市ポートピアホテル
 第五二回全国地域婦人団体研究大会が十月十二・十三日に、兵庫県神戸市のポートピアホテルで開催されました。阪神・淡路大震災から間もなく一〇年を迎えます。「震災時に各県から寄せられた支援の輪へ心からの謝意を伝えたい。そして復興したまちを見てほしい。地域再生にとって互いに認め合える組織づくりこそが大切である」という、兵庫県からのメッセージを、全国の仲間に伝えたいという大会でした。東京地婦連からは川島会長ら一〇人が参加しました。
加盟団体の代表者が壇上にそろい「全地婦連の歌」で開幕
5分科会で討議
 十二日は会場のポートピアホテルに集まったあと、「防災と復興」「子育て支援」「男女共同参画」「環境問題」「組織の活性化」の五分科会に分かれて、討議しました。
 今年の大会は分科会の時間を少し短くして、代わりに、阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」の見学をしました。兵庫県婦連が用意してくださったバスで移動。案内係の人も多く、短時間で移動でき、時間を有効に使うことができました。
 センターでは大震災当時を再現するフィルム、地を揺らし、たくさんの建物が崩壊する様子を写し出した映像と音声に、みんなが飲み込まれました。
 崩れた家屋をそのまま再現したコーナー、復興に立ち上がる市民の様を記した映像など、体験したことのない者にとっても、災害と復興の様子を追体験できる有意義な施設でした。防災の情報提供も豊富でしたが、時間の関係でゆっくり見学できず残念でした。
 二日目は、ポートピアホールで大会が開かれました。中畔都舍子全地婦連会長の主催者あいさつ、来賓祝辞、全地婦連加盟団体代表者紹介と続きました。
 そして、「日本文化と日本人の心」と題した河合隼雄文化庁長官の講演。欧米を中心とした父性原理と日本の母性原理の違いについて、いくつかの事例を挙げて話されました。
第2分科会(上)と第3分科会(下)の討議
 「必ず、I(私)から始まって、自分の考えをそれぞれが率直に話し、その結果全体をまとめていく父性原理の国と、全体の中の自分という立場を考えて発言していく母性原理の日本。どちらが良い悪いではなく、その絶対的な違いを認識していくことが必要である」とのお話でした。女性の役割についても、触れていただくことになっていましたが、時間切れでとても残念でした。
 分科会のまとめを、鳥越皓之筑波大学大学院教授が行いました。最後に婦人会の歴史に触れ、婦人会の始まりを江戸時代の婦人講であるとされました。第二次世界大戦後、戦争に巻き込まれたかつての婦人組織ではなく、民主的な活動と組織を約束して新たに作り上げた現在の婦人会が、過去から綿々と続いている中にあるという考え方は、草創期からかかわった人びとにとっては、思いがけない指摘であったと思います。
 このあと石川県の沖野会長が、来年の開催県としてあいさつ。最後に全地婦連副会長である川島霞子東京地婦連会長が閉会のあいさつをして、二日間の大会を閉じました。
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■根室の空気をじかに感じる−北方領土現地学習会
北方領土を望む納沙布岬で全員が記念の撮影=10月30日
 北方領土の返還を求める都民会議は、四島一括返還の早期実現をめざし、一人でも多くの人に北方領土問題を理解して運動を広げるために、根室での現地学習会を十月三十・三十一日の二日間行いました。都民会議のメンバーで、まだ根室での運動に参加したことない会員を募りました。根室では、理不尽に奪われた四島に日夜思いをはせ「四島を返せ」と暮らす根室の空気をじかに感じる学習会となりました。東京地婦連からは川島会長ら四人が参加しました。
何年かかっても返してほしい
釧路湿原に立つ学習会参加者
 北方領土の返還を求める都民会議では、昨年ビザなし渡航で四島訪問をしていますが、その「ビザなし交流四島訪問報告書」を再度読みながら、「思わぬ落とし穴」にご苦労された団長の責任の重さがしのばれ、これは上陸をしないまでもせめて島の見えるところまででも行ってみたいと思わずにはいられませんでした。
 何年もこの運動に属し、心から返還を願ってきたのですから。
 なるほど手の届きそうな対岸に、何隻かの白い監視船に守られて漁をするロシア船、この姿を見たときに「あっ、これでは一〇〇年覚悟で運動しなければ」と直感しました。
 問題解決の困難さは、その内容は異なりますが、北の国? の拉致問題を連想せずにいられませんでした。
 釧路空港からのあの広大な湿原、あの真ん中を真っすぐに貫く湿原ロード。このすばらしい国土につながる北方四島、何年かかっても返してほしいと願わずにいられません。

ロシア監視船の向こうに国後島
 常に頭の中に北方領土四島があったわけでなく、返還運動にも積極的であったわけではないのに参加することになり、「百聞は一見にしかず」で、感謝しています。
 北海道へは何度か旅行し、知床の方面から四島を望んだことはありますが、今回は呪文のように「歯舞、国後、色丹、択捉」とくり返し、出かけました。根室市庁を表敬訪問し、市長のお話から四島を思う熱い心が伝わってきました。
 納沙布岬、北方館、望郷の家。歯舞諸島の水晶島が、望遠鏡ですぐ目の前に見えます。ロシア監視船の向こうに国後島が見えます。別海北方展望塔からは、島の車が走っているのが晴れた日には見えるそうです。
 多くの見学者がこれらの地を訪れ、学習されることを望みます。感ここに極まったという感情は季語にありませんが、次の句を詠んでみました。
 
 手のひらにのるが如くに国後島
 オホーツクの海の向こうに羅臼の灯
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■みなさんの温かい支援のお気持ちを募金に−新潟県中越地震被災者支援募金
 東京地婦連では、今回の新潟県中越地震災害に遭った方々を支援する、災害募金を集めています。
 度重なる被害、まだ続く余震と毎日不安とご苦労を重ねている被災者に、一日でも早い平穏な日々が取り戻せるよう、支援金を届けたいと思います。
 今回の募金は私たちの仲間で、今年度「全地婦連関東ブロック会議」を主催した新潟県婦人連盟を通して、被災者のみなさんに役立ててもらうことにしています。みなさまの温かい募金をお待ちしております。
 お問い合わせは、東京地婦連事務局まで。
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■育て合う消費者力!!くらしフェスタ東京2004−10月29日都民ホールで開催
メインシンポジウム「企業の社会的責任(CSR)と消費者の役割」
300人近くが参加してメインシンポジウム=10月29日、都民ホール
 くらしフェスタ東京2004を主催する東京都消費者月間実行委員会は十月二十九日、メインシンポジウム「企業の社会的責任(CSR)と消費者の役割」を都民ホールで行いました。十月二十一日には、多摩地域の八王子クリエイトホールでも同じテーマで地域集会を開き、CSRを推進し安心・安全を求め信頼できる企業選びをしていくための消費者の役割について考えました。開会は大北恭子実行委員長(東京地婦連)のあいさつに始まり、福永正通東京都副知事からのメッセージ(代読)のあと、月間CSRを考えるグループが消費者分野に関するCSRの取り組みについて聞いたアンケート調査(157社に配布し53社が回答。回収率33・8%)について、「まだまだCSRの取り組みは企業のなかで浸透しておらず、部署についても推進体制は総務、法務、横断的組織、企画品質、監査、広報などさまざま」という結果報告がありました。
公正、誠実性の証明 経営トップが発信、宣言を
基調講演の要旨
 都民ホールでは田中宏司立教大学大学院経済学研究科教授が、「CSRにおける消費者の役割と期待」について基調講演を行いました。
 同教授は「消費者重視のメッセージを経営者トップが発信し宣言すること、倫理綱領の策定と周知徹底と社外への公開をし企業の公正、誠実性の表明と評価を受ける。コンプライアンス相談窓口(倫理ヘルプライン)の設置など、実践のための組織体制の確立が不可欠。消費者は企業に対し厳しい目を向け、日常の生活の中で商品やサービスを厳しくチエックし、不祥事を起こした企業、社会的責任を果たさない企業の商品・サービスは買わないなど、モニタリング機能を果たしている。ステークホルダーとの対話はこれからの持続可能な社会、経営手法として大切で、企業側に対して消費者の意見要望を伝えていくことになる」と話しました。

「客の信頼が基本」3社がプレゼンテーション
キューピー、サントリー、東芝の3社を交えてディスカッション
 企業によるプレゼンテーションは、(1)「卵殻一〇〇%再資源化で、むだなく利用、工場見学で消費者に会社の理解を」のキユーピー(株)(2)「利益三分主義、人と自然と響き合う Growing &GoodCompany のCSRキーワード」のサントリー(株)(3)「環境サステナビリティ報告書は中学生たちの編集者を加えて作成した」という(株)東芝‐‐の三社で、消費者側コメンテーターとして磯辺浩一さん(消費者機構日本事務局長)、角田季美枝さん(バルディーズ研究会)が加わり、田中教授のコーディネートで、「お客のわがままな側面をどう考えているのか、自主行動基準案づくりには社員の参加、パブリックコメントなど消費者の参加はできるか、ホットラインの確保と公益通報者の保護、マイナス情報の開示」など、現実的な課題についてコメンテーターからの発言を受けて、三社は「一人ひとりのお客さまの信頼を得ることが基本。消費者と分離はしていない」「食品メーカーは客が基本。消費者第一主義」「客にこびるのではなく、夢を考え、社会を考える商品・サービスを届ける」「環境教育ではマイナスの不具合情報に、子どもたちは真剣に食い入るように見る。自分たちも真剣になる」などの発言がありました。消費者との対話、消費者重視、子どもたちとの消費者教育について真摯に対応している様子が伝わりました。
 自主行動基準、指針と形式が整っていっても不祥事が分かるのは現場。社内の風通しが良く社員の声をきちんと吸い上げることができるヘルプラインが求められるなど、社内風土も大事と認識が示され、消費者と企業は立場は違ってもコミニュケーションをとり、互いに信頼を築くことで消費者に鍛えられた経営がCSRになる。どちらにとってもプラスになることが望ましいと結ばれました。

CSRは近江商人の時代(室町)から
10月21日 多摩地域 八王子クリエイトホール
 日本経済新聞社の西岡浩一さんは多摩会場で、「CSRは近江商人の時代からある、売り手良し買い手良し世間良しの、三方良し商売の心がけの概念に通じる。株主に目を向け、税金を払うことで責任を果たす(シェアホルダー)ではなく、その企業に関係する人びと(ステークホルダー)などを含めてすべてケアして、残ったら株主に分ける経済概念を持ち込んだ中に生まれてきたもの。企業倫理・コンプライアンスはその基本だが、CSRの規格化はむずかしい。食品産業はその点で、大変分わかりやすいのではないか」と話しています。
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■BSE問題のその後-全頭検査体制の意義否定、対象は21ヶ月齢以上に
危惧した通りのシナリオに
 食品安全委員会がわが国のBSE対策についての中間とりまとめを公表し、東京地婦連はその内容がと畜時の全頭検査体制を見直し、アメリカからの牛肉輸入再開への道を開くものであるだけに、関係各方面への全頭検査体制の維持など九項目の要請を行ったことは前号でお知らせした通りです。その後の国の動きは私たちが危惧したシナリオ通りになりました。主なものを拾ってみましょう。
 十月十五日、厚生労働省と農林水産省はリスク評価を行う食品安全委員会に対して、と畜時におけるBSE検査の検査対象を二一カ月齢以上とする規制緩和策など、国内のBSE対策の四項目の変更(特定危険部位除去対策・飼料規制の強化、調査研究の継続などを含む)について、おうかがいを立てて回答待ちの状況です。
 十月二十一日からの三日間、日米両政府は両国間の牛肉および牛肉製品の貿易再開について局長級の協議を行い、現在ストップしている双方向の貿易を再開させるため、二十三日には米国産牛肉の輸出・販売促進プログラムを骨子とする協議概要を発表しました。
 それによると貿易再開のタイミングはプログラムの内容について食品安全委員会のお墨付きが出され、国内手続きが完了したら「可能な限り速やかに」行う、とされています。
 また、この中に含まれると畜時に二〇カ月齢以下であることを示すための「米国政府の検証する生産記録の基準」は四項目のうちの一つに該当すればよく、個体すべての生育履歴は遡及できない体制です。
 十一月十二日、厚生労働省と農林水産省は、「牛の月齢判別に関する検討会」をスタートさせました。一方、食品安全委員会は各地で「リスクコミュニケーション」を継続していますが、十月十九日と二十九日に東京で開催された、欧米のBSE専門家の講演内容は「中間とりまとめ」の内容を正当化するためと見なすことができるもので、わが国の全頭検査体制継続の意義を否定し、制度の緩和による「国際化」を促す意図が見え隠れする空しいものでした。
 BSE汚染国カナダとの輸入再開協議も始まる中で、東京地婦連ではこれから見直される食肉の表示に関する公正競争規約の見直しの機会に、特に無検査牛肉の表示のあり方について、私どもの意見を強く主張する予定です。
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■地域ニュース
練馬まつり<豊玉婦人会>
 練馬区更生保護女性会では、十月に行われる練馬まつりの話し合いが六月から議題にあがり、準備が始まります。十月十七日と決められましたが今年は少しも安定した秋晴れがなく、「天候は」「準備は」と追われ、頭の痛むことを覚悟して当日を迎えました。
 まつりは練馬文化センターの真北から総合グラウンドまでが会場になります。五〇〇メートルほどの直線八メートル道路では東京農大生の大根おどりでにぎわい、グラウンド内は一五〇あまりの出店、各種団体もテントのお店を出し、ちょっとした大バザールに変わります。
 会員総出に、家族も動員して朝八時に集合、商品搬入やディスプレイをこなし午前十時開店に大わらわです。商品はみそ、しょうゆ、文具などの刑務製品や会員が夏休み返上でひと夏かけた手作り品。特に刑務製品は極力PRをしたいという強い思いも手伝い、無駄を出さずに売り切りたいと夢中です。
 会員が代わる代わる売り上げた力の結集、多寡が如何であったか。会の年間事業費の何パーセントかの一助になりたい思いです。

消費生活展<わか草婦人会>
 十月三十・三十一日の二日間、第三二回葛飾区消費生活展(谷茂岡正子実行委員長)がウィメンズ・パルで開かれました。
 テーマは「私たちのたしかな目‐‐くらしの被害・なんでだろう」で、多発している詐欺や悪質商法の被害に遭わないように、その実態や対策についてパネル展示や発表をしました。
 わか草婦人会では、消費者保護基本法が三六年ぶりに改正され消費者基本法となったこと、不当請求、広告の不当表示についてパネルにし「オレオレ詐欺に気をつけましょう」と、区民に呼びかけました。
 また、「消費者かるた」=写真=を他の団体と協力して作り、子どもたちとかるた取りをしました。地元の元気野菜販売や料理教室、魚のおろし方教室の手伝いやバザー、手作り体験教室も担当しました。
 あいにくの雨で、来場者は約四〇〇〇人でしたが、展示をじっくり見てくれたのがうれしいことでした。
 生活環境が便利、多様化の中で販売形態の変化にともない悪質な商法が広がっています。被害に遭わないように知識を広め、自立した賢い消費者になることが大事と実感した生活展でした。
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■「枝豆レター」−新潟県中之島町の中村さんから
 十月二十三日午後五時五十六分、下から突き上げるようなものすごい揺れ、夢中で外へ飛び出しました。すぐに停電、あとも立て続けに三回くらい大きな揺れ、大変なことになったと思いました。
 家中の道具がほぼ倒れ、庭の隅にあったホームタンクが倒れて軽油が漏れ出しました。灯ろうも庭石も倒れましたが、近くでけが人、火災が出なかったことは不幸中の幸いでした。
 その日は車中で眠れぬ一夜を過ごしました。屋根のぐし瓦が壊れた家、液状化現象で壊れた家など、すごい状態でした。わが家は部屋の壁の隅々は落ちましたが、被害は少ない方と思います。二〇日近く過ぎた今も、大きな余震がつづいています。
 先日、震源地の小千谷市の仲間のところへ行きましたが、こことは比べものになりません。まだまだわれわれの所は軽いようです。
 今年はほんとうに災害続きの一年でした。日本中どこでもです。私たちは地震に負けないで、進むつもりです。(中村知明・一枝)
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