プレスリリース

439号(13年3月)
地上放送のデジアナ変換サービス利用実態調査を実施しました
全国地域婦人団体連絡協議会
地上放送のデジアナ変換利用率実態調査結果

調査主体 全国地域婦人団体連絡協議会
〒150−0002
渋谷区渋谷1−15−22 上村ビル5階
調査期間 2012年9月〜11月
調査対象 ケーブルテレビ会社と契約している世帯 各団体 100世帯
調査目的  2011年7月24日(東北被災3県のみ2012年3月31日)の、地上アナログ放送終了を円滑に行うために、全国のケーブルテレビ事業者等が従来のアナログ受信機でもテレビを視聴できる「デジタル放送のアナログ変換サービス」を実施しています。しかし、このサービスは、2015年3月に終了が予定されています。
 そこで、全地婦連参加団体各100世帯を対象に、保有テレビ台数及び画面に“デジアナ”が表示されているテレビ台数を調査し、終了に向けた広報の必要性や、実態によってはサービス終了時期の延長を求める等、国や放送事業者、ケーブルテレビ連盟等に申し入れを行うことを目的とします。
調査内容 ・保有テレビ台数
・画面に“デジアナ”表記のあるテレビ台数
・2015年にデジアナ変換の終了が予定されていることの認知の有無
デジアナ変換
総務省からの要請によりケーブルテレビ事業者が提供しているサービス。
2011年7月24日の地上アナログ放送終了後も地上デジタル放送をアナログ方式に変換して再送信 するサービスです。
実施期間:2011年春〜2015年3月末日 (実施期間はケーブルテレビ事業者により異なります。)
ケーブルテレビ経由でテレビを視聴している場合、対象期間中、アナログテレビのままで引き続き地上波放送が視聴できます。
画面の見え方
画面の上下に、常時黒い帯が入ります。
画質はすべて標準画質(SD)になります。
調査結果 配付数  4900枚(47都道府県・2政令指定都市)
回収数 3023枚(37都道府県・1市)
基本的にケーブルテレビ加入者を対象としましたが、地域にサービスがないなど一部アンテナ受信者も含まれました。
  1. 調査の結果、有効回答数3023枚のうち、地デジ対応受信機が全く設置されていない世帯(以下:未対応世帯)は、608世帯、20.1%でした。

  2. 地デジ対応受信機とアナログ受信機が混在している世帯(以下:一部混在世帯)は、825世帯、27.3%でした。
    対応済世帯 一部混在世帯 未対応世帯 合計
    1,590件 52.6% 825件 27.3% 608件 20.1% 3,023件

  3. 2015年3月末日で、デジアナ変換サービスが終了することを知らないと回答したのは、未対応世帯で、199世帯(32.7%)、一部混在世帯では、268世帯(32.5%)でした。


未対応世帯件数 608件 一部混在世帯 825件
知っている 知らない 知っている 知らない
409件  67.3% 199件  32.7% 557件  65.7% 268件  32.5%

調査のまとめ
  1. デジアナ変換を利用してテレビを視聴している方々の三割強がデジアナ変換の終了期限を認識していないのは、終了まであと2年と迫る中、大きな問題です。

  2. 現在、テレビ画面に終了期日の告知が字幕スーパーで流れていますが、地デジ化の際にも指摘された通り、いつも告知画面が流れても、人の眼はそれを避けて番組を見続けてしまいます。新たな告知方法を取り入れる時期に入っています。

  3. 対象世帯の数が減れば減るほど、予算をかけた情報提供は難しくなります。これから2015年3月までに、自らのテレビ視聴をどうするか、デジタル受信機を購入する、チューナーを購入する、テレビは見ないと決断する等の決定ができるよう、できるだけ早く全世帯に情報を伝える努力をするべきです。

  4. 自由意見欄には、デジタル化後、天候によって電波が悪くなった、視聴可能なチャンネルが減った等の意見が多く寄せられました。地上デジタル放送が今後安定的に発展するためにもこの2点は解決すべき問題です。電波が悪くて困っている状態のまま、特に対策を求めていない世帯も多い状況と推測されます。どこへ相談すればよいのか、自治体の広報等を利用した情報提供がまだまだ必要だと考えられます。
地上デジタル放送についての自由意見の主なもの

デジアナ変換サービスの終了期日について

 終了を延期してほしいという声が多くありました。また、終了後、どうすればいいのかという質問もありました。

*期限があることを知らなかった  3人
  • デジアナサービスに期限があることは認識していませんでした。
  • アナログ放送停波の際に町の電気屋さんに対策をお願いしましたが、デジアナ変換に期限があることを知らせてあげてください。
  • 2015年で終わるとは知らなかった。とても困る。
*デジアナで見続けていきたい。終了期日を延期してほしい。   32人
  • アナログテレビもまだ使えるので、できればリサイクル精神で延長してほしい。
  • テレビが壊れるまでサービスを続けてほしい 2
  • デジアナサービス終了時期の延長を求めたい 15
  • デジタルテレビの画面は鮮明ですが、アナログテレビも捨てがたく、デジタル放送のアナログ変換をありがたく利用させていただいています。DVDではなく今まで大切にとりためたVHSのビデオテープが結構あるので、デジタルテレビにするのに悩んでしまいます。
  • デジアナ変換で快適に見ている。終了しないでほしい。
  • 終了しないでほしい  3
  • 省資源の観点からも“デジアナ”サービスの期間は延長すべきである。寿命のきたテレビから、自動的にデジタル化される。
  • まだ使えるテレビなのにもったいない。
  • 新しい受像機の購入は負担である
  • アナログテレビは使えるのに処分しなければならないのはもったいない。ゴミが増えるばかり、処分費の自己負担も不満。
  • 私の地区は2010年の暮れ、やっとケーブルテレビが導入され、それまでの集落での共同アンテナが廃止され、とりあえず3年はアナログも受信可能の説明を受け、集落では大半の方がそのまま今までのテレビを使用しています。(特に高齢者のみの世帯では)ケーブルテレビでこのようなサービスができるのなら、終了時期の延長をお願いしたい。見られるテレビが仕組みの変更によってゴミになるのは残念です。(島根県江津市)
  • 今までのテレビがもったいない。
  • 現在視聴しているテレビがまだ十分使えるので、延期してほしい。
*デジアナサービス終了後はどうすればいいですか?
  • 2015年4月以降、“デジアナ”サービスを利用していたテレビはどうすればいいですか?分かりやすく説明があるといいですが。
  • デジアナサービスが終了することは知りませんでしたが、ケーブルチューナーを通して見られますから、問題ないのではないでしょうか。
  • チューナーを持っているが使い方がわからない。
地上放送のデジタル化、まだ納得していない、出費が大変だったという声も多数 27人
  • 経済的効果があったと言われているが個人としての出費は大変だった
  • 移行は大変混乱しました。お金もかかり大変なことでした。見ないで生活ができない世の中ですので、仕方ありませんが、強引ですね。
  • まだ使えるテレビだったのに、環境配慮の点からも無駄だった。
  • デジタル対策でケーブルテレビに入ったが、基本料の支払が負担だ。
  • 国の電波政策であれば、税金で賄われるべきではなかったか。
  • 今後も特に高齢のみなさんへの配慮が必要だ。
☆地デジ化によって、アナログで見られていた地上放送が見られなくなった  22人

残念だとの声が寄せられました。
  • 見られるチャンネルが少なくなった。香川県
  • 英語放送が映らなくなってさびしい 沖縄県 3人
  • 経済圏が東京なので、この方面の情報がほしい(静岡県伊豆市)
  • 日本テレビとTBSが見たい(山梨県 忍野村、富士吉田市)
  • 読売放送が見られるようにしてほしい(徳島県名西郡石井町、徳島市)
  • チャンネル数が少なくなった 13名
☆デジタル化で電波が悪くなったという声  60人

 思いがけず、電波が悪くなったという声が多く聞かれました。
(北海道、宮城県、秋田県、群馬県、千葉県、山梨県、静岡県、愛知県、京都府、兵庫県、奈良県、鳥取県、島根県、山口県、徳島県、佐賀県、大分県、宮崎県、沖縄県等)
  • デジタルの画面が悪くて見られなくなる。
  • 民放は良く見えるが、NHKが時々アンテナの調整不足で見づらい時がある。
  • 画面が時々ぶれる、切れる。
  • 天候により見えなくなる。(台風、風、雨、雷、雪等)
地上デジタル放送の番組内容について

 防災情報や高齢者向けの番組を増やしてほしいという声も寄せられました。
 また、CMやテレビショッピングの多さを指摘する声も寄せられました。

☆映像がきれい  171

 映像がきれいで楽しんでいる、ゴースト、雑音がなくなった、画面が明るく色彩もきれいになった、画面が美しいなど。

☆多機能である   31
  • データ放送があり便利、番組表が便利、文字放送が便利など。
☆デジタル画面がすぐに出てこないという声も   10人

☆多チャンネルである  16人

 ケーブルテレビ加入者への調査だったため、チャンネル数が多くてよい、多すぎる等の意見が寄せられました。  

☆NHKBSの契約確認を促す画面が分かりにくい   2人


☆デジタル受信機について  10人

 受信機も多機能になり、使いこなしが難しい、リモコンが複雑すぎる等の声が寄せられました。

☆ケーブルテレビ会社との契約について   17人

 ケーブルテレビの会社に支払うことになった基本料とNHK受信料の関係の重複感があるという指摘や、そもそも基本料が高すぎる、番組表が見にくい、受信機ごとにチューナーを付けなければならないのは煩雑等の意見がありました。

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