529号(20年9月)

[特集]次のステップへ!

環境問題解決への新たな取り組み(第2回)

 先月号に続き、ノーレジ袋活動に続く各県、各団体の新たな取り組みを紹介します。

NPO法人富士おしの名水倶楽部設立

水族館に設置されたホトケドジョウ
復活プロジェクトの募金箱
山梨県南都留郡婦人会
会長 渡辺 孝子


 忍野は富士山と忍野八海で有名な自然豊かな村で、県内でも有数な観光地となっています。そのすばらしい環境を保全していくため、富士おしの名水倶楽部(NPO法人)を平成20年に会員11名で設立しました。
 これまでの活動状況は次のとおりです。

〈平成20年4月〉
 NPO法人富士おしの名水倶楽部設立。EM菌を利用した野菜植え付けや収穫販売、廃油石鹸製造販売などを開始。
〈平成21年4月〉
 県立水族館と連携し、絶滅危惧種ホトケドジョウの保護事業を開始。忍野村内にビオトープを整備(池設置)し、ホトケドジョウの養殖を開始しました。ホトケドジョウは最初、50匹ほどしか生息していませんでしたが、今では2000匹以上になりました。子どもたちも普通のドジョウとの違いを観察できるようになりました。
〈平成20年8月〉
 富士五湖会議所と連携しエコアクションin忍野を展開。また、NHK「ふるさと一番!」にてホトケドジョウのビオトープが放映されました。忍野入り口周辺の清掃活動も開始(週1回)。
〈平成2年10月〉
 静岡県の環境保全活動を実施しているグランドワーク三島と交流し、源平川の視察実施。
〈平成23年7月〉
 海の日、河川浄化作戦に参加、EM団子を新名庄川に流し、川の浄化作業を実施。
〈平成24年7月〉
 忍野小学校他ビオトープを学習資源として提供。
〈平成24年9月〉
 山梨県立南高校の生徒がビオトープを見学。
〈平成25〜31年〉
 EM石鹸作り、野菜作り、ビオトープ繁殖、清掃、忍野水族館のホトケドジョウ見学及び募金活動などを実施。
〈令和1年から〉
 神奈川県の「マイクロプラスチック問題を考える会」と一緒にプラスチック削減に取り組んでいる。

 以上のとおり、ささやかな活動ですが、忍野の環境を守るため地道な活動を実施しております。

◇ ◇ ◇

 山梨県連合婦人会では環境講演会『海のない山梨県から海ごみを考える〜マイクロプラスチック汚染と100年後に向けてのライフスタイルの提案〜』などに会員が積極的に参加しています。我々が安心して元気に生活できるよう意識し、多くの方々に伝えることを心がけております。
(山梨県連合婦人会会長 高村里子)

地域の絆、心豊かな生活を応援

岡山県新見市婦人連合会
会長 中川 初美


 私たち新見市婦人連合会は、平成17年の市町村合併以来、「市民運動協議会」を市より委託され、環境問題について積極的に活動しています。
 この会は、合併以前の昭和48年より続いている歴史ある市民運動です。現在は「新見クリーンアップEco運動」として取り組んでいます。実施当日は、市役所で出発式を行います。
 市内全域の住民の方たちが、早朝よりそれぞれ地域のごみ・ビン・空き缶などを拾い指定場所に集めます。それを建設業者他、各種業者のトラック15台が収集して廻り、ごみ集積場まで運んでくださいます。この方たちは、毎回全員がボランティアで、快く引き受けて下さりとても感謝しています。
 また、地域を美しく、花で癒しとおもてなし、そして環境美化のため「花いっぱい運動」も心を込めて実施しています。
 7月よりレジ袋が有料化となりました。私たちはずっと以前よりマイバッグ運動を行っていたので定着しつつありますが、本年度よりもっと意を強くするため、婦人会の活動計画の重点目標の中に、改めてマイバッグ運動を加えました。
 何はともあれ、異常気象が起きるのも環境問題の悪化だといわれています。
 さあ、婦人会の出番です!地域の皆様が絆を深め、心豊かに生活できるよう私たち婦人会がスクラムを組み、できることから進めたいと思います。

家庭での雑がみ分別、食べきり運動の推進

福井県連合婦人会
会長 田村 洋子


 
食品ロス削減を促す実践手帳   雑がみも分別すれば資源に
 福井県連合婦人会では、福井県と協働して、これまで「おいしいふくい食べきり運動」やごみ分別啓発活動などを行っています。
 令和元年度は新たに、買い物や保存方法・調理の工夫など、家庭で身近にできる食べきり実践のコツを取りまとめ、「おいしいふくい食べきり実践手帳」を作成しました。今後、イベントや食べきり学習会などで活用し、家庭での食べきり促進を啓発していきます。
 また、家庭から出されるリサイクルできる紙ごみの多くは燃やせるごみとして捨てられているという現状を踏まえ、どのような紙ごみが多いのか会員によるモニター調査を実施しました。雑がみ分別ボックスを使用し、3週間にわたり家庭からでる雑がみの排出量を計測しました。その結果、約61%がダイレクトメール、17%がお菓子などの箱でした。
 今後、モニター調査の実践結果を基に啓発ちらしを作成し、家庭での雑がみ分別促進を図っていきます。

新しい環境問題解決に向けた活動計画

鹿児島県地域女性団体連絡協議会
会長 伊佐 幸子


 大きな問題になっている「マイクロプラスチック」の現状を学ぶため、DVDの鑑賞を行い、プラスチック社会について再考します。環境に負荷を与えない自然素材の台所タワシ、浴室用ボディタワシ(ヘチマ、軽石、縄性、とうもろこし)といった物等をもう一度見直す作業を行いたいと思います。
 また、指宿市地域女性団体連絡協議会では、水質の浄化を図り、土中の微生物を活性化し、農薬や化成肥料を極力使用しないで安全な野菜を作るため、マイエンザ(環境浄化微生物活性剤)を製造・販売しています。約10年前から市内の農家や畜産家、消費者に向けて販売しています。
 このマイエンザ製造と協会設立は、愛媛県の曽我部義明先生が考案、設立したもので、今では全国、そして東南アジアの途上国でも有機農業を行う人々の間で大きな広がりを見せています。地球温暖化の一刻も早い防止策の一つにも成り得るこの活動を鹿児島から発信していこうと思っています。

もったいない精神で環境問題解決を!

沖縄県うるま市女性連合会
会長 和田美佐子

イベント会場で分別作業や指導も行う

 私たち、うるま市女性連合会は、昭和61年から環境問題への取り組みをスタートしました。
 廃棄寸前の生地を寄付していただき、会員でマイバッグやマイ箸入れを制作。これらのリユース品は、形を変え新たな商品としてバザーで販売しました。各家庭出品による古着などのリサイクルバザーも同時に開催しました。
 それから、長年の汚水廃液・食用油などの垂れ流しにより、美しく豊かな地元の河川が見るも無残な姿になってしまいました。その汚染に対し、婦人会として何かできることはないかと、情報を集め講習会をし、指導を受け、試行錯誤しながらの石鹸作りが始まりました。各家庭・商店から廃油を集めました。それは大変な作業でしたが、会員一人ひとりの小さな努力の積み重ねが実を結びました。
 このことを機にEMボカシを作り、生ごみの処理ができるようになりました。これを家庭菜園・地域の花づくり運動に活用しました。
 使用済みの物はすべて廃棄処分、という考えを改め、再利用・リサイクルし、何度でも生まれ変わらせ活用したいという願いがありました。平成20年度より『環境問題と美化活動ちゅらまちづくりに努めよう!』をスローガンに、さらなる地域ボランティア活動が始まりました。
 同市主催の祭りやイベントなどにおいて、地元のバイオマス企業と連携し、会場の数か所にエコ・ステーションを設置しました。発生するごみ(空き缶・ペットボトル・割り箸・生ごみ・可燃ごみ)の分別作業を行うためです。同時に来客者への分別指導・リサイクルに関する知識・啓発を実施しています。
 今後も受け継がれた活動を継続しながら、リデュース・リユース・リサイクル。もったいない精神を持って、環境問題解決に向けた循環型社会を築くため、模索しながら啓発活動を推進していきたいと思います。

→地域社会