528号(20年8月)

[特集]次のステップへ!

環境問題解決への新たな取り組み(第1回)

 7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化がスタート。この日に先駆け全地婦連では「ノーレジ袋活動」など積極的な活動を行ってきました。その実績は高く評価されています。今回の特集では、ノーレジ袋活動に続く各県、各団体の環境問題解決に向けた新たな取り組みなどについて紹介します。

環境問題前進を目指して

当時作製販売されたマイバッグ
福島県二本松市婦人団体連合会
会長 石川 美知


 「7月1日より、レジ袋有料化施行」のニュースを見て、少し不思議な感じがしました。というのも、私たちの地域(広域行政)では30年前から「ごみの分別収集、減量化、資源化」のための取り組みを先輩婦人会の方々が活動し、実践されておりました。それ以来長きに亘り現在では官民一体となって実践しております。その運動から必然的に生じたのが「マイバッグ運動」と「レジ袋有料化」だったと聞いております。マイバッグ運動やレジ袋有料化などについて、先輩たちの活動の恩恵を受けていたことに今さらながら考えさせられました。
 従って、マイバッグが考案されて販売されたり、子ども向けの副読本なども作成され、各学校に配り趣旨普及を図ったりと様々な工夫がなされたことなども改めて先輩から聞かされ、驚きと敬意の念で胸がいっぱいになりました。
 先輩たちの並々ならぬ努力に報いるために、私たちはこの機を逃さず、増え続けるプラスチックごみなどの環境問題はもちろんのこと、教育の問題等々熟慮し、行動に移したいと思います。

レジ袋有料化に寄せて

富山県婦人会
コンビニの前でマイバッグ持参の呼びかけ
理事 小泉 弘子


 富山県婦人会では、CO2削減、地球温暖化防止に向けて、平成9年頃から、チラシの県内全戸配布や市町婦人会によるスーパーでの店頭啓発やオリジナルマイバッグの作成などにより、レジ袋削減・マイバッグ持参運動を実施してきました。しかし、持参率のアップにはなかなかつながりませんでした。
 そこで県に要請。平成19年度に、消費者団体、行政、事業者から成る富山県レジ袋削減協議会が設立され、1年間議論を重ね、平成20年4月1日、全国に先駆けてレジ袋無料配布の取りやめがスタートしました。この取り組みにコンビニや一部のドラッグストアは参加しませんでしたが、11年経過した平成31年3月の持参率は95%、これまで削減されたレジ袋は15億7000枚と全国トップを占めています。
 深刻化してきたプラスチックごみによる海洋汚染。日本のプラごみ排出量は年間約900万トン、一人当たりの排出量は世界ワースト2位。すでに世界各国においてはレジ袋使用禁止や有料化、課税などの取り組みが進んでいるのです。そして、ようやく日本でも今年7月1日より全国すべての小売店にレジ袋有料化を義務付ける制度が始まりました。この制度は富山県のマイバッグ運動がモデルになっており、政府は、年内に、レジ袋をもらわない人の割合を6割に高めることを目標にしています。
 地球温暖化防止のために、消費者運動として始めたレジ袋削減・マイバッグ持参運動がこうして全国に広がり、これからの地球環境保全へとつながっていくことは、これまで実践してきた地道な活動への評価と受け止めています。
 7月1日、県婦人会は、富山駅や周辺のコンビニなどで、マイバッグ持参の啓発活動に参加協力。岩田繁子県婦人会長はじめ役員など9人が早朝7時30分から消毒、マスクに手袋、フェースシールドなど、コロナ感染防止対策も行っての活動でしたが、高校生や通勤者からも、「おはようございます」「ありがとうございます」などと声をかけていただき、さわやかな気持ちになりました。
 また、岩田会長は、11時から石井隆一富山県知事に同行し、コンビニでのマイバッグ持参状況の視察や買物を行いました。
 プラごみの中ではレジ袋の割合は少ないかもしれませんが、一人ひとりの地球温暖化防止への意識を高めるきっかけとなるでしょう。
 近年、地球温暖化の影響から地震や豪雨災害が多発しています。日本でも四季がなくなってきているように感じます。危機感をもってこれからの生活スタイルを考えなくてはならないと思います。

食品ロス削減へ知恵出し合う

埼玉県地域婦人会連合会
会長 柿沼トミ子


 埼玉県地域婦人会連合会は、埼玉県環境部資源循環推進課が設置した「埼玉県食品ロス削減ネットワーク会議消費者部会」に協力することを確認し、本年2月と3月に意見交換を行いました。
 メンバーは、役員・常任理事・事務局の12名です。消費行動は、働き方や地域や世帯構成などによって異なります。様々な生活スタイルの参考となる取り組みに協力しました。
 内容は、日頃の「買い物」「食品保存」「調理」「外食」について工夫している点や困っていることを出し合いました。毎日行っている調理や買い物など、こうすると「楽」「便利」「節約」、新たな発見がありました。
 今後は企業とも連携して、実際に市販されている「食品ロス削減」に繋がる商品なども試して感想などを出し、協力していくことも検討しております。

“楽しく”を合言葉にリサイクル活動!

鳥取県東伯郡北栄町婦人会
集めたごみを資源に!仕分け作業をする会員の皆さん
会長 宮川美貴子


 北栄町婦人会は、合併前(旧大栄町)の平成15年、環境問題視察をし、これまで焼却されていた割り箸がトイレットペーパーに、ペットボトルキャップはリサイクルベンチに再生されることを知りました。私たちはこれを機に「もったいない」をテーマに環境問題に取り組み始めました。
 町内の子ども園、小・中学校、商店、食堂などに、リサイクルの対象となる使用済みの割り箸やペットボトルのキャップを集めていただくようお願いをしました。
 また、町民全世帯にチラシを配布し、町放送でも協力のお願いをしました。割り箸は「洗って乾かすのが面倒臭い」との声もありました。
 置き場所は中央公民館、毎月第1土曜日が回収日です。割り箸の中に竹箸が入っていたり、ペットボトルのキャップに醤油の蓋が入っていたり、仕分け作業は大変でした。雨や雪の時はロビーで仕分けを行います。
 そして、軽トラックに積み、往復3時間かけてリサイクル業者まで運びました。合併後は町役場の協力があり、年間約1トンの量を職員に運んでもらっています。
 残念なことに割り箸のリサイクルは都合でなくなりましたが、その他にも環境教育として食品ロスの紙芝居を子ども園で行うなど取り組んでいます。
 会員13名全員が無理のない範囲で“楽しく”を合言葉にがんばっています。

紙バンドで買い物かごを作ろう<

大分県地域婦人団体連合会副会長/国東市地域婦人団体連合会
会長 徳丸由美子

写真右・切り分けられた材料で高齢の会員も安全/同左・完成見本

 私たち国東市婦連では、プラスチック製買い物袋が有料化になるため、自分たちでお買い物袋を作りたいと会員の方から声が上がりました。手芸が好きな私に「会長さん考えて」と。以前、友だちと何度か作り、とても好評だった紙バンドのかごを思い出し提案しました。会員の平均年齢が75歳。高齢の方では83歳をとうに過ぎた方が5〜6名います。一度は「無理」と声が上がりましたが、できるならやってみたい、と言われ作ることになりました。材料の紙バンドは段ボールや古紙を再利用して作られており、色も豊富で軽く高齢者でも取り扱いやすく、怪我の心配が少ないこと、また環境にも優しいことに目を付けました。
 事前に役員が一人ひとりの材料を寸法通りに切り分け、会員がハサミを使わずに済むようにしました。当初は20人も集まらないと予定されていましたが、最終的には30名になりました。
 7月6日、新型コロナウイルスのため三密を避けようと、お寺の広間を借り、戸を開放して席は広く、来場した方の体温を計ってから開始です。
 手芸に興味のない方もいて、30名を一度に教えることはとても大変でした。1日目は底ができるところまでの予定が、手早い方は横まで編み上げていました。見本を展示していたので出来上がりが待ち遠しくてたまらない、と言われています。
 見栄えも美しく買い物かごにはもったいない、日ごろでも使える、とやはりここでも大好評。次回仕上げの予定は7月30日です。

→地域社会