528号(20年8月)

「女性活躍加速のための重点方針2020」について

林 伴子氏
内閣府男女共同参画局長
林 伴子


 政府では、女性活躍加速に向けた取組を政府一体となって進めていくため、毎年、「女性活躍加速のための重点方針」を策定しています。
 今年度の重点方針については、本年7月1日に、安倍内閣総理大臣を本部長とする「すべての女性が輝く社会づくり本部」を開催し、決定しています。
 「重点方針2020」では、基本的な考え方として、
 @女性に対する暴力の根絶に向けた取組や、困難に直面する女性への支援の充実
 A地域の実情に応じた取組の後押し
 B仕事と育児・介護等の両立環境の整備及び意識改革の推進
 Cあらゆる施策への男女共同参画の視点の反映を掲げています。
 また、新型コロナウイルス感染症拡大による女性への深刻な影響及びテレワークやオンラインの活用など女性活躍の更なる推進に向けた新たな可能性への対応、といった視点を持って取りまとめられています。
 「T 安全・安心な暮らしの実現」に向けては、「女性に対するあらゆる暴力の根絶」等に取り組むこととしています。平成29年の性犯罪に関する刑法改正の3年後見直しを控え、また、近年、フラワーデモなどを契機として、性暴力根絶に関する社会的気運が高まっていることなどを受け、本年6月には「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議決定)※1が取りまとめられました。「重点方針2020」では、強化方針に基づき、被害者のためのワンストップ支援センターや教育・啓発等の取組の強化を速やかに進めていくこととしています。また、新型コロナウイルス感染症の問題に起因する生活不安・ストレスによって深刻化が懸念されるDVに対する相談体制の強化を盛り込んでいます。
 また、「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組」として、「災害対応力を強化する女性の視点〜男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン」(令和2年5月内閣府男女共同参画局決定)※2に基づく地方公共団体の取組の更なる促進などを明記しています。本ガイドラインには、男女共同参画センターや市民団体の皆様の好事例も掲載しておりますので、ぜひ多くの皆様にご活用いただけますと幸いです。
 このほか、「U あらゆる分野における女性の活躍」に関しては、男性の育児休業等の取得促進をはじめとする男性の家事・育児等への参画促進、女性活躍推進法の改正に伴い行動計画策定や情報公表の義務化が広がる中小企業への支援、地域特性の見える化等を通じた地域における女性活躍の推進などの施策を打ち出しています。
 「V 女性活躍のための基盤整備」に関しては、国際的な協調及び貢献、性別にとらわれず多様な選択を可能とするための意識改革・理解の促進、子育て・介護基盤の整備などの施策を盛り込んでいます。
 今後、政府では、この重点方針に基づき、予算要求や制度改正等の検討を進め、政府一体となって女性活躍加速に向けた具体的な取組を進めていくこととしています。

※1 「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」はこちら
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/measures.html

※2 「災害対応力を強化する女性の視点〜男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン」はこちら
http://www.gender.go.jp/policy/saigai/fukkou/guideline.html