510号(19年2月)

2018年度・九州ブロック会議

婦人会活動 輪(WA)・和(WA)・笑(WA)

 昨年12月12・13日に、九州ブロック会議が第70回九州地区地域婦人大会と併催で宮崎市の宮崎観光ホテルで開催され、九州地区の会員800人が参加しました。テーマは「人に寄り添い 地域を支える婦人会活動〜輪(WA)・和(WA)・笑(WA)〜」

 9月12日、四谷の主婦会館で全国消費者団体連絡会・PLオンブズ会議主催の子どもの安全学習会が開かれました。当日のプログラムから2つの報告です。

全地婦連九州ブロック会議=12月12日、宮崎市
分科会

 開会行事の後、沖縄県婦人連合会の本永静江会長が、前年度の大会宣言の処理について報告を行いました。
 続いて、参加者は組織・教育・福祉・くらしの問題の4つの分科会にわかれ、160分にわたり熱心に話し合いました。その概要です。

第1分科会「婦人会のあり方・組織の向上〜婦人会の地域防災活動を通して〜」

谷口由美繪 宮崎県会長
 各県からの参加者からさまざまな活動も紹介され、活発な討議が行われました。西山智子長崎県会長からは、配偶者を準会員として、年会費を払って環境整備などの活動に参加する制度や、防災対策には机上の訓練だけではなく、防災マップづくりなど実際的な活動が大切、無償ボランティアだけでは無理な時代が到来している等の助言がありました。
 助言者の延岡市教育委員会社会教育課長の前山昌俊さんからは、困ったことがあったらなんでも行政に相談してほしい。婦人会は地域づくりに欠かせない中核となる存在であるし、楽しく活動を継続することが、会の活性化につながるとエールが送られました。

第2分科会「子育て支援と学校支援〜地域で関わる子どもたち〜」

 事業の資金作りや会員拡大への取り組みについて意見交換が行われました。安部志津子大分県会長からは、学校と地域はパートナーの意識のもと、連携・協働していくことが大切で、自分の団体だけで完結させずに、それぞれの強みを生かして、弱点を補完し合ってつながっていく必要があると助言がありました。
 宮崎県教育庁生涯学習課長補佐の新純一郎さんは、子育てに負担を感じている親が7割、地域の支えが必要と考えている親が9割を超えているというデータがある。学校も婦人会の力を求めている。婦人会もそれに応え、楽しみながら活動を続けてほしいと述べました。

第3分科会「心と心をつなぐ地域づくり〜人も元気地域も元気〜」

 問題提起者への活動の規模や資金についての質問や各地域での活動の紹介も続き、今後もできることに取り組んでいこうと話し合いました。
 宮崎大学教授根岸裕孝さんからは、婦人会として目指すものは何か、誰を幸せにしていこうとしているのかという原点に立ち返り、客観的な視点も大切にしながら持続可能な活動を続けることが今後求められていくとの助言がありました。棚橋康子熊本県会長は、ボランティアは無償というイメージがあるが、有償もあり得る。婦人会として固定観念に捉えられずに活動をすすめていきたい、男性にはこういう婦人会のような会はない、自信を持って前に進んでいこうと述べました。

第4分科会「環境とエネルギー問題〜食品ロスの削減〜」

 食品ロスを減らすための、各地域での取り組みが紹介されました。食べ切り運動として、宴会の初め30分と最後の10分は食事に専念する『3010運動』も広範な地域で取り組まれていることが分かりました。
 助言者の環境カウンセラー詠田トキ子さんからは、食品ロス削減とともに、プラスチック商品を削減する運動などへの取り組みが示唆されました。伊佐幸子鹿児島県会長は、持続可能な社会を実現するためにも、私たち自身の日常生活から見直すことが重要で、協力できることから取り組んで行こうと述べました。

2日目

 2日目は、宮崎大学池ノ上克学長の「生命の素晴らしさ」と題した記念講演。日本初の五つ子を取り上げた池ノ上先生は、周産期医療の大切さについて、歴史を踏まえて話されました。
 40数年前は赤ちゃんがたくさん亡くなっていました。アメリカで最先端の新生児医療と接し、生まれてくる前の胎児が人として医療の対象となっていることを学びました。かつての日本は、赤ちゃんは生まれて1週間はその後元気に育つかどうかわからない、出産のお祝いは1週間たってからという時代でした。アメリカは全く違いました。留学後、鹿児島市立病院に帰ったところ、山下さんのお母さんが里帰りされ、病院で出会いました。東京では双子と言われていたのが、鹿児島での検査で五つ子と分かりました。出産のリハーサルは2回しました。極秘の中で準備し、無事に5人が生まれ、今はそれぞれ元気に活躍されています。
 かつてはお産のために命を落とす女性も多くいました。しかし、妊産婦死亡率、周産期死亡率ともに大きく減少し、1000g未満の超低出生体重児も無事に育つ時代になりました。事が起こる前に対処する周産期医療の発達の効果です。今後も、地域連携による医療ネットワークを確立し、さまざまな組織をまきこみ、一人ひとりの命の大切さ、素晴らしさを基本に、周産期医療がより充実したものになるよう日々努めていきます。

 講演の後は、前日の各分科会の報告と助言者からの提言を軸にしたシンポジウムが開かれました。コーディネーターは木下幸子福岡県会長と向井敏子佐賀県副会長。会場からの発言も交えて、ボランティア活動の多様性や、組織財政のあり方等、活発な討議が行われました。
 最後に、地域婦人団体の責務を自覚し、地域の核となる婦人会組織の向上を図り、ともに支えあう地域力の創造に向けて努力することの宣言と8項目にわたる決議を本永静江沖縄県会長が提案し、満場一致で採択されました。
 閉会行事では、次期開催県である福岡県へ恒例の「玉手箱」が送られ、再会を期して閉会しました。

→ブロック会議