510号(19年2月)

2018年度・四国ブロック会議

新たな共生の時代を〜これからの地域女性団体のあり方〜

 全地婦連四国ブロック会議が、12月6・7日の2日間、愛媛県松山市のひめぎんホール・メルパルク松山で開催され、700人が集いました。テーマは、「新たな共生の時代を〜これからの地域女性団体のあり方〜」です。

研究発表
岩田繁子 全地婦連会長 三好康子 愛媛県会長

 開会行事の後、4県から、テーマに基づいて研究発表がありました。
 徳島県の矢野壽美子さんからは「輝く婦人会―日赤活動での取組み」と題して報告がありました。70歳以上の一人暮らしの方を招待し、「ふれあい集会」を開催。また、地元の野球チーム徳島インディゴソックスの選手とコラボして、『板東のコスモス=板東俘虜収容所と赤十字』と題した紙芝居を演じる活動も紹介されました。
 香川県の木村イツ子さんは、「女性が輝き地域が輝く〜元気な地域社会をめざして〜」と題した発表。婦人会では、安全・安心・平和を基本とし、「女性が元気で輝けば、地域自体も輝く」を信念に、シニアも元気に輝く社会をめざして頑張っているとのこと。また、婦人会活動の資料や記録をきちんと整理し、残しておくことの大切さを訴えました。
 高知県の山下福恵さんは、「人海が育む食材の活用と婦人会活動〜世界ジオパークの環境保全に協力しよう〜」をテーマに発表。室戸ユネスコ世界ジオパークで、高知県の伝統料理「皿鉢料理」や地元伝統の「こけら寿司」等を提供する活動をしています。また、災害時等に物流が停まった時の間に合わせに飢餓をしのぐために食べる自生植物「救荒植物」の学習と体験を深めていることも報告しました。
 愛媛県の川崎美代子さんは、「地域の愛顔のために〜地域大好き婦人会〜」と題して発表しました。愛媛県では婦人社会奉仕活動推進指導者研修を実施しています。「お友達やーい」と地域の1歳児の母親を対象に仲間を増やす場の提供をし、相談にのったり情報提供を行ったりします。放課後児童クラブや夏休みの1日交流会を実施し、おはじきや竹とんぼなどの昔遊びを提供します。

講演
俳句を創る人を創る街を創る


 講師は、テレビ番組『プレバト』で人気の俳人夏井いつきさん。
 テレビ番組の裏話を交えながら、俳句への情熱を熱く語られました。もとは中学校の国語教師だった夏井さんは、常に俳句の種をまく活動をされてきました。俳句で生きていくと決意された後も俳句の種まきに努力を重ねてこられました。俳句は敷居が高いと敬遠されますが、その敷居を低くしてくれたのが『プレバト』という番組です。アイドルも出演し、とにかく勉強して俳句に取り組む姿から、ファンを通して俳句が多く人に広がったと思います。
 俳句にスポーツのような対戦の要素を入れた俳句甲子園も夏井さんの発案で始まったものです。愛媛の青年会議所のメンバーと始めたこの企画も今は大変大きなものになりました。
 俳句は人の心に響きます。これまでのご恩返しに自由に吟行できる伊月庵を道後に開きました。ぜひお出かけください。

2日目の講演
誰もが素敵に生き抜くために 〜男女共同参画の視点で考える〜


 講師は、元愛媛県男女共同参画センター館長の越智やよいさん。
 越智さんからは、これからの婦人会の役割として、日本の経済を支えるために女性が働くことを応援する、地域の高齢者の生活を支えるために共に学び育つ、そして、男性が成長することを支える役割があると示されました。
 共働きで家計の安定を求めることは夫にとっても精神的負担の軽減に結びつき、女性の社会的経済的脆弱性の解決につながります。しかし、われわれには子育てに続き介護という荒波もやってきます。これらの制約をうけながらも働き続けることができるよう、「イクボス」を増やす活動も盛んで、愛媛県では、「ひめボス」と呼んで推進しています。
 これからは、男性のワークライフバランスを整え、互いにパートナーシップを確立し、仕事と親の介護の両立をはかり、よりよい老後の備えを怠らず、生活を自立して楽しめるよう、男性の自立を支えていきましょうと、大変有意義なお話をしていただきました。

4県の会長報告

 講演の後には、4県の会長から報告が行われ、岩田繁子全地婦連会長が講評を行いました。
 徳島からはエシカル消費をはじめさまざまな課題の学習の重要性、愛媛からは西日本豪雨災害を受け、より防災学習につとめること、高知からは、??はちきんの精神で地域に根差した持続可能な婦人会づくりに取り組むこと、香川からは息を切らしながらも、よろずや団体としてさまざまな活動に取り組み、防災志育成も順調に進んでいることなどが報告されました。
 最後に次回開催県として徳島県の藤田育美会長が挨拶し閉会しました。

→ブロック会議