508号(18年12月)

2018年度・関東ブロック会議

次世代が幸せな社会であるために
今、健康で元気に

 11月1・2日、長野市のホテルメトロポリタン長野に400人が参集し、全地婦連関東ブロック会議が開催されました。テーマは、「次世代が幸せな社会であるために〜今、健康で元気に〜」。参加者全員で検討し、今後の活動に役立てようと話し合いました。

関東ブロック会議=11月1日、長野市
 

【基調講演】

イクボス・温か(あったか)ボス宣言を通じた男女ともに輝くことのできる社会の実現
長野県副知事 中島恵里さん

 長野県では、持続可能な地域づくりにさまざまな女性が活躍し、貢献していますが、企業や公務員の管理職等社会の意思決定段階での女性の社会参画は全国的に見て遅れています。一方、長野県の女性の就業率は高く、男女ともに、家事・子育て等と両立できる働きやすい職場作りが急務になっています。そこで、長野県連合婦人会の提案に基づき、2015年より長野県も協力するかたちで「イクボス・温かボス」を増やす取り組みを展開しています。
 「イクボス」は、男性の従業員や部下の育児参加に理解があり積極的に支援する経営者や上司の総称です。長野県では、介護やその他の個人的事情を幅広く配慮し、職場を温かくする上司を分かりやすく示すため「イクボス」に加え「温かボス」という表現を加えました。この取り組みは、子育てや介護中の女性だけでなく男性も働きやすく、育児・家事に参画しやすい環境を整え、結果として、女性の職場における活躍を支えるものです。

【第1分科会】

これからの婦人会〜イクボス・温かボスを進めよう
助言者:長野県副知事 中島恵理さん、全地婦連外石栄子副会長

 長野県が県内16カ所で実施した「ゆめサポママ妄想会議全県ツアー」が紹介されました。こんなことがあったらいいなと気軽に楽しく妄想を語ることで、もしかしたら実現しちゃうかも…という会議では、町内になかったコインランドリーの設置の可能性が出るなど、早速成果をあげているそうです。
 参加者からは、若いママたちにちょっとした時間をプレゼントする取り組み(茨城県)や福島県の子どもたちとの交流事業(長野県)なども紹介されました。
 会員の高齢化や減少は共通の課題ですが、これまでの活動の実績に自信と誇りを持ち、若い人たちの求めに対し、私たちは何ができるか常に考え、活動を展開していきたいと話し合いました。

【第2分科会】

もっと健康になるために〜実践事業から
助言者:長野県健康福祉部健康増進課企画幹 田中ゆう子さん

 長野県が世界一の健康長寿を目指して展開している信州ACE(Action・Check・Eat)プロジェクトについて学びながら、話し合いました。
 参加者からは、常に筋肉の維持を意識して生活し、歩くときには安全チェックなどの地域活動をしながら歩く、規則正しい食事を記録する、ラジオ体操も有効などの体験談がありました。
 神奈川県では、県をあげて未病対策を実施。静岡県ではお茶を使った健康対策、山梨県はサロンの運営で、複合家族のおしゃべりの実現で心の健康を、日々の努力で健康を維持していこうと話し合いました。

【第3分科会】

今考える、平和とは〜各都県市の取り組みから
助言者:全地婦連 岩田繁子会長

 はじめに、長野県在住の日本原水爆被害者団体協議会事務局次長藤森俊希さんが制作した映像を見て、各県地婦連の取り組みを発表しました。
 埼玉県は平和市民5団体で連絡会を結成している。代表は日本被団協代表委員の田中煕巳さん。東京都は夢の島にある第五福竜丸展示館前の広場に桜の植樹を行い、他団体とともに毎年お花見をしながら平和を訴える活動をしてきたこと。神奈川県は小学生に戦争体験を伝える事業を実施。川崎市では今年、なぜ宗教間で争いが起こるのかを学んだこと。長野県でも長年平和のつどいを開催し続けていることの報告がありました。
 岩田会長からは全地婦連でも核兵器廃絶のための署名等、平和運動は大きな課題として取り組んでいること、先の全国大会でも積極的に取り組むことを決議したことなどを話しました。

【記念講演】

牛にひかれて…、女性たちの善光寺
善光寺淵之坊住職 若麻績享則さん

 多くの寺院が女人禁制の時代、無宗派・庶民の寺、老若男女いつでも誰でもお参りできる寺であった善光寺。1400年の歴史をもつ善光寺には常にその中心に女性たちの存在がありました。
 たくさんの女性が心のよりどころとして命がけで参拝を目指した善光寺は、絶対秘仏のご本尊でも有名です。国宝善光寺の御本尊には仏様と一緒に女性が祀られ、大本願(浄土宗)には女性の住職、尼公上人がいらっしゃいます。これが女人信仰に大きな影響を与えたといわれています。さらに社会的弱者であった不治の病や障害に苦しむ人々も、遠路はるばる平癒の奇跡を信じて善光寺を目指しました。
 人にとって、精神的なことが肉体につながることが大切であり、仏教は悪いことを減らしていき、悪を減らすことが善につながる、我を忘れて他を利すること「利他の行」が大切と話されました。

 最後に次期開催県である静岡県の皆さんが、「来年は御殿場市でお待ちしています」と挨拶され、閉会しました。

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