506号(18年10月)

子どもの安全学習会

 9月12日、四谷の主婦会館で全国消費者団体連絡会・PLオンブズ会議主催の子どもの安全学習会が開かれました。当日のプログラムから2つの報告です。

平成30年度版消費者白書の特集
「子どもの事故防止に向けて」

前消費者庁消費者調査課長 澤井 景子さん

澤井景子さん

 未来を担う子どもたちが健やかに育っていくことが社会全体の願いであることから、今年は白書の特集テーマに「子どもの事故防止に向けて」を取り上げました。構成は@考え方Aデータで事故を概観B事故に対する意識C事故防止の取り組みD取り組むべきこと、です。
 消費者庁消費安全調査委員会(消費者事故調)では、事故情報を収集し、分析・原因究明を行い、科学的かつ客観的な調査を実施し、調査で得られた知見を公表しています。今後の取り組みとしては、国や地方の機関、事業者・事業者団体、子どもの周りにいる大人、それぞれが幅広い関係者との連携が必要です。


SafeKidsJapanの取り組みと
チャイルド・デス・レビューについて

NPO法人SafeKidsJapan理事長
緑園こどもクリニック院長 山中 龍宏さん

山中龍宏さん

 子どもの事故を予防するためのアプローチとして、効果ある予防策の3つのE、Environment(環境・製品)、Education(教育)、Enforcement(法律・基準)があります。現場の事故の状況を、「変えたいもの、変えられるもの、変えられないもの」に分けて、その中から変えられるものを見つけ変えていくことが必要です。
 この3つのEを有効にするために必要な情報共有されるべき傷害のデータベースが、日本は全く不足しています。子どもの事故が起こると「親の不注意」と指摘され、親が自分を責めてしまい死亡事故の情報が提供されなくなってしまっています。
 DeathがAccident(不慮の事故、しかたがない)ではなく、Injury(傷害)を防ぐ、予防可能死(preventable death)を減らすことが重要です。
 チャイルド・デス・レビューとして、1人の子どもの死亡事例から、そこにかかわる多職種で情報を共有し、検討することが大事です。

→消費者問題・経済生活