502号(18年6月)

地域活動ニュース(高知県)

お遍路のお接待

高知県室戸市佐喜浜婦人会
会長 植村みつ子

おにぎりやお茶でお遍路さんをお接待
 室戸市では一年を通して歩き遍路さんの姿が目につきます。4月29日、佐喜浜町の地元婦人会が入木のあずまやで、お遍路さんをお茶やおにぎりでお接待しました。
 入木のあずまやは佐喜浜町のはずれと安芸郡東洋町野根の間の海岸線にあり、商店や自動販売機、それにトイレもなく、歩き遍路の難所の一つとされています。
 婦人会のメンバーには遍路経験者も多く、自身がお遍路で巡った時、各地で心あたたまるお接待を受けてありがたかった、よう忘れん、1年に一度だけでも恩返しをしたいと、2015年からお接待に取り組んでいます。
 「朝、甲浦を出て歩き続け、心も体もくたくただったときに『休んでいかんかね』と声をかけられ、思いがけないお接待がありがたかった」と、お礼状をいただいたり、メンバーの笑顔がいいねといわれたり、出会いの楽しさを味わっています。お接待の記録としていただいている納札は、110枚以上になりました。
 お遍路さんの魅力はなんだろう、しんどい思いをしてまでと思うのですが、結願したときの自分の足でやり抜いたという達成感、お大師さまがついていてくださるという充実感は格別です。
 県や市の活動の中で子どもたちと一緒にお接待をしています。巾着袋に小学生に書いてもらった手紙と飴玉をしのばせ、1年交代で、24、25、26番札所のお寺でお接待をします。子どもたちにはおもてなしの心が、小さい時から育っていくようです。
 佐喜浜婦人会も過疎と高齢化に悩んでいますが、地域の中心的な役割ができるよう取り組んでいます。防虫剤や昆布などの販売、敬老会の食事作り、防災関連の学習などです。
 週1回練習している歌謡体操は20年近く続いており、褒めてあげたいです。70歳から80代。ときどき忘れることもありますが、お盆には民踊の踊り手として貴重な存在です。

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