501号(18年5月)

若い力とのつながり目指して〜通学合宿の支援を通して(大分県)

大分県山国町地域婦人団体連合会
溝部地区役員 井上悦子

通学合宿の入校式

 通学合宿とは、一定期間学童が家庭から離れ、団体生活を送りながら通学し、親からの自立を図る活動です。婦人会は子どもたちの食事支援の主力メンバーとして、深くかかわっています。
 2017年度は、大分県委託事業「女性の地域協働活動支援事業」とかかわる中で、NPO法人「水辺に遊ぶ会」と協働することになり、「山(山国)と海(干潟)の環境学習の場にする。地元ののりを使って飾り巻き寿司(デコ巻き)を作ろう」を協働活動のテーマとしました。本番前には水辺に遊ぶ会からデコ巻きの指導を受け、体験学習もしました。

イカのデコ巻き作り

デコ巻き作り
イカのデコ巻きと花ずし

 合宿は8月27日から30日の4日間で、三郷小学校の5・6年生17人が参加し、2日目の夕食にイカのデコ巻きを作りました。婦人会員たちが見守りながら、ひとり1個のデコ巻きが完成、できあがったのり巻きに包丁を入れるとイカの姿が表れて、子どもたちの歓声があがりました。
 手ごわいと思っていた巻き寿司挑戦でしたが、子どもたちは粘土細工の要領でとらえており、心配するほどのことはありませんでした。他には、山と海を結ぶ環境づくりの大切さも話し合いました。
 こうした若い世代が中心のNPO法人との協働は、自分たちの学習の場、活力が生まれる場となりました。また、地元高校生の参加は、将来の町の担い手の育成の場となりました。一方、親が干渉できない通学合宿の活動でしたので、残念ながら親の世代との協働は生まれませんでした。
 超高齢社会を迎え、過疎化が進行する中での婦人会活動は、組織の存続問題に目が向きがちで、内向きの活動に満足しているところがあります。動きやすいメンバーで従来通りの活動をしていると、ますます困難な道へ入ってしまいます。
 もっと外部に目を向け、フレッシュなアイデアを持っている若い世代の人たちとの協働こそが、新しい風を組織にもたらしてくれます。
 この活動を通して、今後の婦人会活動の幅が広がる可能性を感じました。

→地域社会