500号(18年4月)

日本LPガス団体協議会・消費者団体と懇談会

水素燃料を作り車に充填
液化水素のタンク

 3月26日、イワタニ水素ステーション芝公園で、日本LPガス団体協議会主催の消費者団体との懇談会が開かれました。
 桜も満開の東京タワー隣の芝公園で、まず、イワタニ水素ステーションを見学。水素燃料を作り車に充填するステーションの仕組みと水素燃料電池自動車(トヨタ「MIRAI」)について説明を受け、実際に水素自動車に乗って移動し、炊き出し訓練と懇談というこの日のプログラムです。

水素ステーションの見学

 現在国内に92カ所ある水素ステーションのうち、岩谷産業が運営する水素ステーションは20カ所。マイナス253℃に圧縮された液体水素から燃料水素が作り出されます。水素燃料からはCO2が全く排出されないことから環境に優しく、原料となる水から半永久的に供給され、輸送ができるという多くの利点があります。
 燃料電池自動車(FCV)は燃料費のコストがガソリン車に比べて安く、車で発電をすることから、災害地での電力供給の役割も果たせることに関心を持ちましたが、FCV車の本体価格は約700万円。国や地方自治体で補助金があり、税金の優遇もありますが、まだまだ高価です。

炊き出し訓練

 FCV車に試乗、ガソリン車と変わりない走行を体感しながら西新橋の岩谷産業本社に移動しました。そして、昨年10月に発売されたオリジナル炊き出しセット「デリバリーステーション」を使って炊き出し訓練をしました。
 5升の米が20分で炊ける釜と汁物が作れる鍋、同時に100人分が調理できるシステムを、FRP容器(※)のLPガスを使って作りましたが、試食もおいしく好評でした。
 災害時にはライフライン途絶も考えられますが、熱効率やフッ素加工などで、屋外調理に有効な加工になっているとPRされました。
 懇談会ではFRP容器のLPガスの安全性についての話になりましたが、事故につながることはほとんどなく、何より軽量である良さを再確認した半面、専門の取り扱い者でなくては使用が開始できないなど、緊急時対応の課題もありました。
 未来の持続可能なエネルギーとして水素を見直し、地域防災対策として新たなLPガスの炊き出しのシステムを、消費者としての使用の検討、期待、普及を望む懇談となりました。

 ※FRP容器は、繊維強化プラスチック製の容器で、重量が鋼製容器の半分程度と軽く可搬性に優れていること、火事に遭っても爆発しないなど安全性が高いこと、またカラフルできれいなので室内に置いても違和感がないなど、多くのメリットを持つ新しいLPガス容器です。

→消費者問題・経済生活