498号(18年2月)

元島民の北方領土を語る会とホームビジット受け入れ(山梨県)

山梨県会長 高村里子

団体表彰を受ける高村里子会長

 山梨県連合婦人会は、北方領土返還要求運動推進に対する長年の功績が認められ、昨年4月14日に北方領土問題対策協会から団体表彰を受けました。大変栄誉ある賞をいただき感激いたしました。
 また10月5日には、「元島民の北方領土を語る会」を開催し、118人が参加しました。当日は元島民の安田愛子さんと二世の神林美砂さんのお話を聴きましたが、北方領土への思いが伝わり涙する者もおりました。
 元島民の皆さんに時間は残されていません。返還運動の中心的役割を担っていた小泉敏夫さんは一昨年11月に93歳で亡くなられました。北方領土が返還され、故郷へ帰れる日が一刻も早くやって来ることを願ってやみません。

北方四島からお客さま
2泊3日のおもてなし

北方四島から訪れたロシアの皆さんと

 この「語る会」の翌日、平成29年度北方四島交流受入事業として、北方四島に住むロシア人60人が2泊3日の日程で山梨県を訪れました。
 8日には、北方領土返還要求運動山梨県民会議からのホームビジット受け入れ要請により、そのうちの18人を富士吉田市の婦人会会員5つの家庭でもてなしました。
 世界文化遺産の構成資産として名高い北口本宮冨士浅間神社をともに見学し、昼食をとりながら婦人会の盆踊りも見ていただきました。
 県全体で行われた事前研修会や交流会にも参加し、多くを学び大変よい経験ができて、受け入れた会員も喜んでおりました。
 ロシアの皆さんは明るく、特に教育に関心があるようでした。「語る会」で触れた元島民と二世の望郷の念を思いつつ、北方領土返還が実現したら、現在住んでいるロシア人はどうなるのだろうかと複雑な気持ちを抱きました。
 ふるさとは誰にとっても大切なもの。それは、日本統治時代以前から住んでいたアイヌ民族の子孫にとっても同様だと思います。北方四島の名称はアイヌ語に由来するそうです。北方四島が、日本人とロシア人、アイヌが互いに権利を認め合い共に暮らせる島になるよう、これからも北方領土返還運動にかかわりながら考えていきたいと思います。

→北方領土問題
→地域社会