497号(18年1月)

2017年度近畿ブロック会議

大阪市に7府県から参集

「地域防災」でテーブル討議 柿沼トミ子会長 橋妙子大阪府会長

 近畿ブロック会議は、11月16・17日、大阪市のKKRホテル大阪の大阪城を窓外に臨む会議室で近畿地区の会員80人が集まり開催されました。

1日目

講演「成熟社会の地域づくり 社会的親の出番です」
講師:関西大学大学院教授 杉本 厚夫さん

 開会行事の後、「成熟社会の地域づくり―社会的親の出番です」をテーマに、関西大学大学院教授の杉本厚夫さんが講演しました。
 2008年から人口減少が始まった。そのために成長の必要がない、ものあまり現象が出てきた。成熟の時代という。成熟の時代をどう生きるか。これからの子どもたちはこの時代をどう生きていくかを考えなければならない。成熟の時代、人々はお金に価値を求めるようになっているし、利己主義から利他主義へと変化してきている。大阪でいえば、吹田市のガンバスタジアムが市民や企業の寄付で作られたことは記憶に新しい。
 成長の時代、人は頑張れ!と生きてきた。100点満点のテストで30点しかとれなかったら、努力が足りない、頑張れとなる。しかし、成熟の時代には、100点取れるまで楽しんで勉強しよう、伸び代があるねという挑戦する楽しみを提供する時代である。比較ではなく、勝つことが目的でもないということだ。
 競争の中では、目的が手段化してしまう。例えば勉強も、よい学校へ入るための受験勉強という手段になってしまう。それでは楽しみは失われてしまう。競技において負けた場合も、まず勝った人を称え、支えてくれた人に感謝し、再び挑戦したいと思うのが成熟の時代である。

 社会的親へ地域婦人会の出番

 今の日本にはそれが欠けている、居酒屋もカラオケも個室化し、孤立の時代を迎えている。子どもの集団は固定化し、常に同じメンバーで行動している。昔の「この指と?まれ」はなくなった。かくれんぼができなくなっている。孤立化することを恐れるあまり、隠れ続けることができなくなっている。
 そんな時代に必要とされているのが、社会的親である。横の関係である友人、縦の関係である親や教師、その関係に筋交いを入れるのが社会的親であり、その存在により外圧にずっと強くなる。
 ひと昔前までいた社会的親、近所のおじさんおばさんとの関係が失われている。地域婦人会のみなさんの出番である。その役割はただ聞くということだ。意見などしなくていい。そうなの?とただ話を聞くことで、子どもは自分で考える機会を得ることになる。ぜひ、これから頑張って地域で活動してほしい。

テーブル討議

地域防災巡って

 続いて、テーブル討議です。5グループに分かれて「地域防災」への取り組みを互いに報告し、活動を共有しました。
 防災訓練での炊き出しの取り組み、地域の避難所の確認や備蓄の点検、防災頭巾作り、防災対策へ女性の視点からの参画の重要性などについて、皆で話し合いました。
 近畿地区は阪神・淡路大震災の体験を活かして、積極的に活動している様子が浮かび上がる意見交換となりました。

2日目

講演「日本の貨幣の歴史」
講師:独立行政法人造幣局総務部広報室 西 正さん

 2日目は独立行政法人造幣局総務部広報室の西正さんが「日本の貨幣の歴史」について話されました。現在の日本の貨幣は非常に高度な技術で作られていること、そして自給自足、物々交換の時代から現在までの貨幣の歴史など、分かりやすいお話でした。
 今後迎える電子マネー・デジタル通貨の時代には信頼はその仕組みにおくだけになってくることについてのお話は、見えない通貨、仮想通貨の時代を迎えるにあたり、さまざまな課題があることも指摘され、今後の学習の大切さも実感いたしました。
 最後に、次回開催県の中島祐子奈良県会長が挨拶をし、閉会しました。
 閉会後はお茶のご接待を楽しみ、学習と交流のブロック会議は終了しました。

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