496号(17年12月)

2017年度 四国ブロック会議

高知市で開催

平成29年度全地婦連・四国ブロック会議 柿沼トミ子会長 大ア章代高知県会長

 11月7・8日、四国4県の会員152人が集まり、高知県高知市の三翠園で全地婦連四国ブロック会議が開催されました。

講演

 開会行事の後、高知県立大学特任教授で前学長の南裕子さんが、「災害とともに生きる」と題して講演を行いました。南さんは聖路加看護大学教授を経て、兵庫県立看護大学、高知県立大学学長を歴任し、日本看護協会、国際看護師協会会長を務めた方です。1995年の阪神・淡路大震災当時、兵庫県で被災。その経験を活かして、後に日本看護協会が構築する災害支援体制整備の礎となる看護ボランティアの派遣体制を整備されました。
 阪神・淡路大震災当時、看護師のための災害対策訓練は実施されていませんでした。昔は毎年身近で台風被害が起きるなど、日常的な災害対策で培われた知恵が、最近は大きな被害がないままかつての蓄積が失われていました。学生の時から学んでいくべき重要な事柄です。
 また、いざ災害が起こると、被災者もボランティアもそれぞれ心に傷を受けることがあります。大きな災害がおこると、はじめはぼうぜん自失し、その後皆で助け合うハネムーン期を迎えるものの、失ったものの大きさに幻滅期を迎え、その後やっと再建にとりかかることができるようになる、と整理してみました。
 例えば、地下鉄サリン事件に遭った被害者が、その直前に起こった阪神・淡路大震災の支援に行かなかったことの罰だと思ったという話も聞きました。自らの心に異変を感じている人には、それは普通の反応なんだと自然に受け止めて心に寄り添っていくことが大切です。
 また、災害時には、安全安心に関するケアが大事です。人の心に寄り添うには、積極的な傾聴しかありません。心に傷を受けた人は、まず、身近な人に話す、普通の生活の中に楽しみを見出す、その人なりの日常パターンを保つ、そして何よりも自分を責めないことです。元気になれる人から元気になっていっていいのです。
 他人事ではない災害と併せて考える必要があるのは人口減少問題で、これからの大きな課題です。最近の事件から見られる心の闇、怪奇的・猟奇的事件の発生、いじめや嫌がらせは子どもから高齢者までに起こり得るし、ハラスメントも多様化しています。そんな今こそ、私たちは、コミュニティーのうっとうしさを感じながらも、コミュニティーを大事にしていかなければなりません。
 講演の後は、心と体のリフレッシュタイム。高知県教育委員会生涯学習課社会教育支援担当チーフの川上確也さんが、災害時の避難場所の健康確保にも役立つ、座ってできる脳トレ体操など体と頭の体操を紹介してくださいました。

2日目

 2日目は、高知県観光振興部観光政策課チーフ吉野史一さんによる「志国高知幕末維新博について」から始まりました。高知県では、大幅な人口減少に悩んでおり、地産地消ならぬ地産外消に取り組んで、その成果は大きく上がってきているとのことでした。観光面でのてこ入れとして維新博が開催されていることが紹介されました。
 続いて4県の代表が、南海トラフ地震についての取り組みを報告しました。徳島県の矢野壽美子副会長は、「鳴門市での防災活動」、香川県の吉田静子さんは「香川県婦人団体連絡協議会の防災活動について」、愛媛県の森岡眞由美副会長は「万が一の災害に備えて〜地域の幅広い年代の方々に防災意識を〜」、高知県の益永悦子さんは、「犠牲者『0』を目指す黒潮町の取り組みについて」の報告でした。この報告の内容は、当日使われた資料を全地婦連のホームページに掲載しています。

 会議発表資料
 ・【高知県】
 ・【愛媛県】
 ・【香川県】
 ・【徳島県】

 この後は4県の会長がこの1年間の取り組みを報告し、防災減災分野での女性参画、観光開発、リーダー養成、安全・安心、快適なくらしへの推進、人間性豊かで、人間中心の四国の推進を決議し、閉会しました。

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