496号(17年12月)

林文部科学大臣に男女共同参画課の存続を求める要望書

林文科大臣(中央)に要望書を手渡す柿沼会長

 文部科学省は来年度の組織改編で、女性の社会進出を支援してきた「男女共同参画学習課」を廃止し、新設する「共生社会学習推進課」に「男女共同参画学習室」として統合するとの報道がありました。再編の目的は、学校教育と社会教育の縦割りを克服し、より横断的・総合的なビジョンに基づく教育行政を展開するためとしています。しかし、ジェンダーギャップ指数を見ても先進国で最下位である日本で男女共同参画課という柱を失うことは、真の男女共同参画がますます遠のくものだと危惧しています。
 11月22日の第2回理事会において要望書の提出が承認され、12月6日、全地婦連柿沼トミ子会長は、林芳正文部科学大臣を訪問し、「文部科学省の組織改編による総合教育政策局に男女共同参画課の存続を求める要望書」を手渡しました。
 林大臣からは、「ご要望は分かりました。何か工夫ができないか、担当課に努力するよう指示します」との回答がありました。
 訪問には岩田繁子全地婦連副会長、山口県連合婦人会藤家幸子会長、林登季子前会長が同席し、10月に開催された第65回全国地域婦人団体研究大会の宣言・決議も合わせて手渡しました。


全地婦連発第101号
2017年12月6日

文部科学大臣林芳正様

全国地域婦人団体連絡協議会
会長柿沼トミ子

文部科学省の組織改編による総合教育政策局に
男女共同参画課の存続を求める要望書

 私ども全地婦連は、47都道府県及び1政令指定都市の地域女性団体の全国連絡組織です。1952年創立以来、地域を大切にしながら活動を続け、本年で66周年を迎えます。
 これまで、男女共同参画社会の実現、地域活性化、環境問題、消費者問題、子育てや教育、地域防災、福祉や健康、平和運動等に取り組んでまいりました。
 今般、文部科学省の組織改編において、男女共同参画学習課が共生社会学習推進課に改編され、男女共同参画学習室が新設されるとの報道に接しました。様々な主体が共生する社会を目指しての新たな課の誕生は時宜にあうものと評価いたしますが、男女共同参画学習室への改編を伴うことに、大変に衝撃を受けております。
 わが国はジェンダーギャップ指数をみても114位と低迷し、年々その順位が下がっているのが現状です。例え豊かな共生社会が実現したとしても、男女共同参画の実現が約束されるわけではありません。男女共同参画は共生社会を横に貫く大切な共通の課題です。
 真の男女共同参画の実現のため、課名に「男女共同参画」の名を残していただきたく、要望いたします。

以上


→提言活動
→男女共同参画社会の実現