493号(17年9月)

2017年度 北海道・東北ブロック会議

北海道・東北ブロック会議=8月30・31日、秋田市

 2017年度全地婦連ブロック会議の皮切りとなる北海道・東北ブロック会議が8月30・31日に秋田市で開催され、1日目はホテルメトロポリタン秋田で研究討議と懇親会、2日目の秋田県民会館での研究大会には1400人が参加しました。開会にあたり、柿沼トミ子全地婦連会長が「みんなで学んで大きな輪を広げ、それを地域に持ち帰りましょう」と挨拶しました。小玉喜久子秋田県会長は、記録的豪雨への早々のお見舞いに対するお礼と、今大会での学習が今後の活躍に役立つようにと祈念の言葉を述べました。

1日目
研究討議意見発表

「高めよう防災意識、つなげよう復興の絆」

助言者:秋田県教育庁生涯学習課副主幹佐藤潔さん/柿沼トミ子全地婦連会長
司会:中田和子全地婦連副会長(北海道)

柿沼トミ子会長
小玉喜久子秋田県会長

 北海道監事で清水町女性団体連絡協議会会長の武田静江さんは、昨年の台風被害の状況や今年の天候不順による農産物への影響を報告。募金やボランティアへの感謝と、清水町の人々がまた明るい生活を取り戻すために、復旧復興に努力していきたいと述べました。
 青森県五所川原市金木町連合婦人会会長の外崎れい子さんは、平成26年夏の豪雨による水害被害を受け、福祉施設入所者への対応、避難指示に従わない住民や炊き出しへの被災者の協力の必要性などの課題に対し、その後の避難訓練での具体的取り組みや、地域の町内会や老人クラブとの連携について報告しました。
 宮城県田尻地域婦人団体連絡協議会会長の舞嶽智子さんは、東日本大震災で自身も被災しながら、婦人会で炊き出しをした体験、宮婦連として「全会員が一丸となって支援活動に努めよう」と菜の花の種を気仙沼市に送ったこと、身元を記したカードを常に携帯するなど日頃の準備を怠らないことの大切さを研修会で学んだと話しました。
 秋田県男鹿市連合婦人会会長の吉田萬里子さんは、34年前に発生した日本海中部地震の津波被害について、その日を県民防災の日として防災訓練を重ねていること、加えて、北朝鮮のミサイルが男鹿半島沖の領海内に着弾したことをきっかけに、住民避難訓練が実施され、日本海側の緊張感が高まっていることを報告しました。
 発表の後は会場からの質疑応答や活発な意見交換が行われました。助言者の佐藤さんからは、災害時に婦人会が活躍した話は数々ある。東日本大震災においてはハード面に比べ、ソフト面の復興がまだまだではないか。意見交換で、高齢化による地域の担い手不足への懸念があったが、中学生を助ける人として育てていくことも重要だと述べました。
 柿沼会長は、防災には女性の視点が絶対に必要で、自治体の防災会議にどれだけ女性が参加できているかが肝心である。各団体の長は男性ばかりになりがち。まず自分の自治体の防災会議の女性委員の確認をし、条例での手当てが必要であればそれを求めていくべきである。また、自身の地域の環境をきちんと把握することが大切とし、婦人会員は絶えずさまざまな団体と連携し、どんな時でも元気で、助け合う心で頑張ってもらいたいと述べました。

講演@「青空の下、我が街の防災を想う」―秋田市における災害対策の“今”と、未来への課題―
講師:秋田市総務部防災安全対策課防災安全担当主任村大さん

 災害とは自然本来の営みであり、現在では、他国からのテロなどもその範囲に入る。いずれも平時における防災対策が重要で、行政ではさまざまな防災システムの導入や計画等を整備しているが、行政だけではなく、皆さんもまた、常日頃、いま大きな災害が起こったらどう対応するか、家族は大丈夫かとイメージしてほしい。
 女性の視点がまだまだ不足している、未来を想う地域の力=町の防災力であると、熱く語られました。

講演A「平時より心を寄せようエネルギー」
講師:一般社団法人秋田県LPガス協会専務理事船木和昭さん

 船木さんは、平時よりエネルギーについて心を寄せあうことが大切であるとして、政府のエネルギー白書にあるエネルギーベストミックスという考え方を、かごに入れた暖房や給湯、調理器など家内のさまざまなエネルギーを使う仕組みに仮定したボールが、一つの大きな揺れですべて放り出される様を見せました。
一つのエネルギーだけに頼る生活が危ういことがとてもよく分かりました。

2日目

 併催の秋田県地域婦人会大会が行われ、開会式では、北海道・東北ブロックの各県から寄せられた水害お見舞金が、小玉秋田県会長へ手渡されました。

講演「秋田のガラス、そして未来へ」
講師:秋田公立美術大学教授小牟禮尊人さん

 アートの目的は、生きる力、人に感動を与えること。決して敷居の高いものではなく、子どもたちが楽しく遊んでいる姿もアートである。ガラス細工はあくまでも手で作っていくことが大切。それと同じで、人も、話す・聴く・嗅ぐ・触れるという五感が大切で、そのことが人間力をつけていく源だとのお話に会場は大きくうなずきました。
 講演後は勇壮な民俗芸能「なまはげ太鼓」が披露され、大会を盛り上げました。
 閉会式では明るい未来を次世代につなげるために、美しい自然環境、安全・安心な調和のとれた地域社会を受け継いでいくため活動の輪を広げ、積極的に取り組んでいくことを宣言し、次回開催地の中田和子北海道会長が、「来年、洞爺湖町でお待ちしています」と挨拶しました。

→ブロック会議