492号(17年8月)

北方四島交流一般訪問事業(佐賀県)

 北連協主体の平成29年度第1回北方四島交流一般訪問事業が7月6日から10日に実施されました。日ロ政府間では、昨年末の日ロ首脳会談の結果を踏まえ、北方四島における共同経済活動に関する官民合同の現地調査団派遣に向けた調整が行われてきた結果、今回の交流訪問は当初の予定から急きょ日程が変更になりました。
 全地婦連からは佐賀県三苫紀美子会長が副団長として参加、国後島と択捉島を訪問しました。

インフラ整備すすむ国後
択捉では紗那墓地で慰霊

佐賀県会長 三苫紀美子

地区副行政長と懇談=国後島

 今回、副団長という役割を担っての参加に、北方領土問題の解決に向け相互理解への増進を図り、問題解決に寄与する目的とあるこの事業の重要性を再認識する機会となりました。
 結団式、事前研修を終え、いよいよ65人で出発。見送りの「いってらっしゃい。私たちの島ふるさとへ」の横断幕に責任を胸に、波静かで空は晴れわたる絶好の日に、根室港を出発しました。
 はしけに移乗していよいよ国後島へ。訪れるたびに開発が進んでいることに複雑な心境を隠せませんでした。目立ったのがベビーカーを押して散歩する若いママの姿。いたる所に児童公園があり、楽しそうに遊んでいる親子連れがあちこちで見られ、話しかけた私たちにもにっこり笑顔を返してくれる子どもたちに心が癒やされました。
 島内最大の幼稚園訪問でも、子どもたちの笑顔の歓迎。連邦の施策で2人目の子どもに一時支援金、3人目の子どもにはサハリンの土地を与える策。子育て支援の充実に、日本でも!と期待感でいっぱいになりました。
気さくなファミリーのおもてなし

 国後スモッグといわれていた、車道のほこりも道路整備により解消。確かにここ10年で生活はよくなり、住みやすくなっている現実を見ました。北方領土を経済特区に指定するなど、ますます日本国が薄れていくようで、返還も遠のいていく気がして胸が痛みました。
 択捉島では全員で紗那墓地へ墓参、お経をあげ「ふるさと」を歌い慰霊としました。親子の日というお祭りにも参加させてもらい、人懐っこいファミリーに声をかけられジュース、ピザ等の接待に感激。イベント中にもかかわらず受け入れていただいたことに感謝し、いつかまた訪れる時があれば、.3子どもたちと交流する企画がほしいと思いました。
 ホームビジットでは、ビザなし交流で来県されていたご夫婦との再会に盛り上がり、アッという間に時間が過ぎ、別れ難い思いで帰ってきました。
国後島・択捉島交流会では汗だくの呈茶でしたが、日本文化、日本の存在をアピールできたと確信して、帰路に着きました。

→北方領土問題