491号(17年7月)

次世代育成講座(熊本県)

阿蘇山の無残な傷跡を見ながら

熊本県会長 棚橋 康子

被害状況を報告する佐藤義興阿蘇市長

 昨年4月の熊本地震から1年が過ぎました。6月3・4日には青空の下、山肌にいく筋もの傷跡を残し、緑の草原は茶色に変わりながらも、阿蘇山は私たちを優しく迎え入れてくれました。
 この阿蘇山に囲まれた国立阿蘇青少年交流の家で、私たちの平成29年度次世代ニューリーダー育成講座が始まりました。まさに防災学習会にピッタリの環境で、内容も実際に被災された皆さんの思いが吐露されました。

次世代によりよい環境を残すために

神保京子阿蘇市地域婦人会連絡協議会長

 今、熊本県は「Build Back Better(創造的な復興)」を目指しています。ただ単に災害前に復興するのではなく、次世代によりよい環境を残すために、今、何をすべきかを最優先に考え、活動していきたいと思っています。今回の次世代ニューリーダー育成講座は、まさにこの目標に沿った内容となりました。
 佐藤義興阿蘇市長の「阿蘇市の被害状況」報告では、実体験による阿蘇市の奮闘の様子がまざまざと述べられ、あらためてこの災害の悲惨さを理解することができました。
 熊本県LPガス協会の山村忠幸事務局長は、災害時のLPガス機器の取り扱いの注意点、災害後の機器の改良点など、実態に即した説明は実践的で有意義でした。
 最後に報告した神保京子阿蘇市地域婦人会連絡協議会長の「避難所支援活動」では、婦人会の組織力と実行力に全参加者が感動を覚えました。
 中でも最大のイベントは夜の懇親会の「炊き出しはどのようにすべきか?」「県地婦連の指示と地域の行政の要請に違いが生じた場合に、婦人会はどちらについて活動すべきなのか?」の討論会でした。
 夜遅くまで、多くの参加者が熱心に語り合い、活発な討議が続き、長い熱い防災学習会となりました。

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