487号(17年3月)

2017年度 四国ブロック会議

柿沼トミ子会長 野田法子
香川県会長
高松市に253人

 「地域創生、女性が輝く社会〜安全・安心な地域づくり〜」をテーマに、四国ブロック会議が2月14・15日に、香川県高松市のかがわ国際会議場で開催され、四国4県の代表、253人が参加し、熱心に学びました。

 オープニングは、香川県直島町の「直島女文楽」(小西シマ子代表)。人形遣い、浄瑠璃ともにすべて女性が演じていますが、みなさん、婦人会員ということです。その素晴らしい演技にまず目を奪われました。
 開会行事では、柿沼トミ子全地婦連会長、野田法子香川県会長が主催者あいさつを、浜田恵造香川県知事、黒島啓香川県議会議長、西原義一香川県教育委員会教育長が来賓あいさつをされました。

落合恵子さんの講演
年齢を重ねて得たものを大切に

落合恵子さん

 講演は、作家でクレヨンハウス代表の落合恵子さん。演題は「女が輝く時、男も輝く…2017年の人権意識から」。これは、香川県の男女共同参画協働事業として行われました。
 落合さんは、自分は「あと何年今の速度で走ることができるかな?」と問いかけ、「そんなに長くは元気にいられないと思ったら、元気の出し惜しみをやめよう」と呼びかけました。
 残念ながら、どの国でもどの社会でも、女性が年を重ねることをマイナスと考える風潮があります。しかし、アメリカの女性作家メイ・サートンさんは『独り居の日記』に、「私から年齢を奪わないでください。この年齢は私が働いて働いてようやく手にしたものです」と書いています。私たちは年齢を重ねて得たものを、大切にしていきましょう。
 私たちは立ち止まって学び、自分で考え、自分の言葉を自分で獲得して社会にフィードバックしなければなりません。一人の人間として何が素敵で何が喜びで、何が恥ずかしいかを選別しなければならないのです。
 東日本大震災が起こったのち、岩手県の保育園の園長先生から、私たちの作った曲が子どもたちをはじめ被災者のみなさんを励ましていますとご連絡をいただきました。子どもたちの歌声が、疲れ果て感情を失っていたお年寄りに、涙と微笑みをよみがえらせたというのです。『空より高く』です。
 この歌は、子どもたちに向けて作った歌ですが、大人の心も高く、深く、広く、強くなければいけません。強さって何とあらためて定義しあうことも必要です。女性の人権も同じでしょう。私たちは、まず自らの弱さを知って、一歩ずつ、上に向かって上っていきましょう。

地域から見た防災対策
四国ブロック会議=
高松市かがわ国際会議場

 2日目は、「地域から見た防災対策」を4県で話し合いました。
 はじめに、柿沼会長のコーディネートのもと、4県の防災の取り組みについての報告がありました。
 助言者は、香川大学危機管理先端教育研究センター副センター長の岩原廣彦さん、香川県LPガス協会事務局長の浜野照也さん、香川県危機管理総局危機管理課長の秋山浩章さんです。

4県の防災取り組み報告

 徳島県の紅露清恵さんは「地域のつながりでつくる防災」について、県婦連で実施した地方創生と防災についての調査結果から、個々の防災意識と助け合いの意識の重要性を指摘しました。また、阿南市で実施している夜間防災訓練、シームレス民泊、中学生との合同研修の取り組みも紹介しました。
 愛媛県の川崎美代子さんは、「地域のニーズにあった学習と防災対策」について、タオルを3枚使った防災頭巾作りの普及活動、非常食レシピの学習、婦人会から5人の防災士の誕生、LPガス協会との連携による炊き出し訓練の様子を報告しました。
 高知県の手島千代子さんは、「土佐清水、防災の取り組み」と題し、南海トラフによる地震で大きな津波が予想されているために、学校や保育園の高台移転を進め、山の上の避難小屋もすでに51カ所建設されたこと、避難訓練は夜間にも実施するなど、実際的な防災対策の取り組みの数々を報告しました。
 香川県の吉田静子さんは、「男女共同参画による地域から見た防災対策」について、かつてより作成してきた「避難所運営マニュアル」や各避難所で実際に備品として備えられている機器の確認、炊き出しネットワークの取り組みについて話しました。また、香川県婦連では、防災士養成に準じて、準防災士の育成に取り組む予定であることも報告しました。

四人の報告者

助言者から

 助言者の岩原さんは、防災は身の丈にあったもので、できることに責任をもって行動していくという役割分担が大切と指摘され、共助を実現するには、まず地域で顔見知りになることが重要、大きな地域で考えると話が進まなくても、まずわが家の防災から始めていこうと話されました。
 浜野さんは、瀬戸内の香川、愛媛は災害が少ないとのんびりムードであり、LPガスボンベの固定用の鎖の2本掛けが進んでいない現実や、最近の小学生はマッチの擦り方も知らないなど、火はただ怖いものと思っていることを指摘し、シニア層による「火育」への積極的な取り組みへの参加を呼びかけました。
 秋山さんは、さまざまな訓練は、災害時の手順の確認だけでなく、防災意識の向上につながるとし、香川県でも女性の視点を生かした取り組みとして、県の防災会議で地域防災計画の修正をし、住民等の避難所運営の参加を盛り込んだことを紹介しました。
 続いて、4県の会長がこの1年間の活動の報告と今後への提言を行いました。それらをまとめ、(1)防災、減災分野の女性参画と女性防災リーダー養成の促進(2)地域活性化への観光交流の推進と観光資源発掘、開発の促進(3)今を読み、明日を拓く力を培うリーダー養成(4)安全、安心、快適なくらしへの省エネの推進D人間性豊かで、人間中心の四国の推進――などに取り組むことを決議して、閉会しました。

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