485号(17年1月)

2016年度 近畿ブロック会議

神戸市に120人余が参加

平成28年度近畿ブロック会議

 平成28年度近畿ブロック会議が12月6日・7日に開催されました。兵庫県の神戸ポートピアホテルを会場に、120人余が集まりました。

1日目
開会行事と神戸ルミナリエ見学
柿沼トミ子会長(左)と
北野美智子兵庫県会長

 開会行事の後、懇親会が開催されました。井戸敏三兵庫県知事は、「地域において子どもたちのSOSをキャッチし、家族というコミュニティーの基礎を大切にするために、地域婦人会にはたくさんの協力をいただいている」と挨拶されました。
 終了後は12月2日より開催されている、神戸ルミナリエの見学へ向かいました。神戸ルミナリエは1995年に起こった阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と大震災の記憶を永く後世に語り継いでいくことを目的にその年の12月に開催されて以来、2016年に22回目を迎えています。
 ここ数年は資金不足で毎年開催が危ぶまれながらも、市民が力を合わせて昨年も開催されました。テーマは「光の抒情詩」色鮮やかな光の中で、多くの尊い命への鎮魂の強い思いが感じられ、語り継ぐことの大切さを感じました。

2日目 講演
あの世と先祖〜民俗学の知見〜

 「あの世と先祖〜民俗学の知見〜」と題した、大手前大学学長の講演がありました。
 人は死んだらどうなるのかについて、民俗学の視点から話されました。
 日本では、人には魂があると考えています。これは学校で教育されるというようなものではなく、なんとなく皆そう思っているのです。人が亡くなると、私たちはご遺体をとにかく拝みます。納棺や通夜、葬儀などのしきたりの中で皆は手を合わせて拝みます。拝むことによって、人は浄化して、個人ではなく先祖という存在に変わっていくのです。
 それを明確にあらわすしきたりを持っているのが、東京都の島しょ利(と)島です。利島の仏壇は、階段式になっていて、人が亡くなると初七日で最下段に位牌がおかれます。37日目からは3段目、77日目からは2段目となり、ここまでが新仏(にいぼとけ)と呼ばれます。100日目からは先祖棚と呼ばれる最上段におかれ、新先祖(にいせんぞ)となります。50年を迎えるまでは古先祖(ふるせんぞ)、その後御先祖(おくださま)となるのです。
 地域社会とご先祖との関係は、盆の迎え火や送り火、地域社会での盆踊りを見ると分かります。先祖は、他の宗教のように、天国や地獄にいるのではなく、すぐそこの裏山あたりにいると考えら
れているのです。それは拝まれることによって浄化されていくからです。拝んでくれる子孫がいなくても、私たちは墓参りにあわせて無縁仏にも手を合わせますし、盆踊りはかつて精霊棚を真ん中にして皆で踊ることで、地域の祖先、氏神様を拝んでいたわけです。
 私たちは仏壇や墓に向かって、さまざまな願い事をしたりします。子どもの受験の合格であったり、家族の健康であったり。それはご先祖にお願いしても絶対に悪いことはされないと知っているからです。そこが日本の先祖、氏神様への絶対的な信頼感になっています。つまり、人は死んでも、残された家族や地域を守るという役割をもっているのです。
 民俗学は、科学的に証明されたものだけではなく、地域の風習を集めることで、日本人の思想を掘り起こしてきました。さまざまな危機を乗り越えるために祖先が作ってきたしきたりに思いを寄せ、地域での行事や風習を大切にする町づくりに力を注いでいただきたいと結ばれました。
 講演の後は、閉会行事。29年度開催県の橋妙子大阪府会長が、ぜひ大勢でお出かけくださいと挨拶し、閉会しました。

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