483号(16年11月)

2016年度 中国ブロック会議

米子市に190人

2016年中国ブロック会議

 10月3・4日に鳥取県米子市の米子コンベンションセンターとワシントンホテルプラザで中国ブロック会議が開催され、190人が参加しました。
中国5県の地域婦人(女性)団体が集い、地域防災のあり方、諸課題について研究協議し、組織力を生かした活動を一層発展させようと、熱心に学びました。この直後の10月21日、全地婦連の全国大会が閉会した後に鳥取地震が起こり、倉吉市を中心に被害が出ました。それぞれの取り組みが実践につながったのではないでしょうか。

柿沼トミ子会長 奥本範子鳥取県会長

1日目

柿沼会長の報告

これからの地域防災を考える
〜防災組織への女性の参画〜

 1日目はまず、「これからの地域防災を考える〜防災組織への女性の参画〜」と題し、全地婦連の柿沼トミ子会長が、8月に開催された防災推進国民大会、熊本地震の被災の様子、そして9月末に急きょ参加した日米韓女性フォーラムについて報告し、婦人会、女性会のメンバーのネットワークを活かした活動こそが大切と話しました。
 また、防災を考えるとき、「何よりもまず自らの命を守るために何をすべきか」から始めようと、呼びかけました。

基調講演

災害時に活かせる日々の暮らし方
〜台所が生命を救う〜
講師の坂本廣子さん

 続いて、阪神・淡路大震災時のご自身の経験を基に、その後防災・減災活動に参加されている料理研究家坂本廣子さんの、「災害時に活かせる日々の暮らし方〜台所が生命を救う〜」と題した基調講演がありました。
 あれだけの災害にあった兵庫県神戸市では、現在でも災害時のための備蓄は15万食しかありません。予算や保管場所が課題となっています。ということはやはり自らの準備が絶対に必要です。食料備蓄も特別なものをそろえるのではなく、普段から日持ちのするものを回転して備蓄していけばよいのです。
 ポリ袋やラップを多めに常備し、三角巾やマスクの代わりにするなど、さまざまな工夫をしましょう。ペットシーツも簡易トイレに役立ちます。
 日頃の準備でいざという時を乗り切ろうと、多くの提案をしていただきました。日頃から野外での体験を重ねることも大切です。津波の心配される地域では、小さな子どもたちにも坂を上る経験、助けを呼ぶには、大声を出す訓練も大切です。実践的な訓練を重ねていきましょう。

2日目

記念講演

ワークショップ
「あなたも参加し、あなたも考える」

 2日目は、ワークショップ「あなたも参加し、あなたも考える」。講師は日野ボランティアネットワークの森本智喜さん。
 2000年の鳥取県西部地震を経験され、その後ボランティアネットワークを立ち上げ、現在は大規模災害発生時には、ボランティアセンターの立ち上げや運営のサポート等の活動をされています。その経験から、災害時の支援のあり方を教えてくださいました。
 災害が起こってしまったときに、私たちは何ができるかを考えます。その際には必ずまず自分から、自分を基点に考えることが大切です。避難当初は命のあることに感謝していても、その後はさまざまな意見が出てきます。人を責めるのではなく、相手の立場に立って共感することが大切です。正解があるわけではないし、思い込みしていないかを必ず自分に問いかけながら考えることが必要です。「譲り合えば余るけれど、奪い合えば足りない」です。みんなで助け合うことの大切さを実感しながら、声をかけあい、力や物を持ち寄ることこそが大切です。
 避難所の子どもたちをもっと頼りにしましょう。役に立ちたいと願っている子どもたちと一緒に、地域婦人会の組織力を活かして、世代の連携をとりながら支援活動を行ってください。防災力のある地域づくりにぜひ取り組んでほしいと期待を述べられました。

→ブロック会議