483号(16年11月)

2016年度 関東ブロック会議

富士吉田市に560人

平成28年度関東ブロック会議

 9月29・30日に山梨県富士吉田市のハイランドリゾートホテル&スパで関東ブロック会議が開かれ、560人が参加しました。会場は富士山を間近に仰ぐ富士吉田市でしたが、残念ながら曇り空で、青空の中の美しい姿とはいきませんでしたが、それでもゆったりと広がる裾野の美しさが12都県市から集った代表560名の参加者を楽しませてくれました。開会式では、緊急にワシントンD.C.で開催されることになった日米韓女性フォーラムに出席のため欠席を余儀なくされた柿沼会長の挨拶を、外石副会長が代読しました。

外石栄子副会長 高村里子山梨県会長

1日目

基調講演

あなたの声を届けてほしい
〜若い家庭に・学校に〜

 はじめに、「あなたの声を届けてほしい〜若い家庭に・学校に〜」と題し、甲府市立舞鶴小学校校長相河竜治さんの基調講演がありました。
 私たち子育て経験のある大人が若い人に子育てについて意見を伝えようとすると、“時代が違う”といわれることがあります。
 しかし最新の研究では、4歳から8歳までが小脳を鍛える時期といわれています。小脳の働きとは、空間認知・身体制御・そこからイメージを作り出すことにより、発想力、意欲、集中力を担っていることが分かっています。
 小脳を鍛えるには、身体制御の体験しかありません。自然体験活動、自由遊び、楽器の演奏、歌を歌う、料理や掃除などの家事、これらは、私たちが子どものころ十分に行っていたものばかりです。
 今の子どもたちには、これらが完全に不足しています。学校教育だけで、これらの体験を十分にさせることは困難です。地域のみなさんの力が必要なのです。あなたの子育ては古いといわれたら、言い返しましょう。「あら、知らないの?昔の子育てが今の最前線よ!」と。
 私たち教育現場では、皆さん方婦人会を代表とする地域の力を心より求めています。ぜひ、口も手もどんどん出して、協力してください。
 続いて、リズムオブラブ主宰で健康安全郷育アドバイザーの渡辺光美さんの指導で楽しく身体を動かし、分科会へのよい導入となりました。

第1分科会
「地域防災のあり方」
講師:NPO法人災害・防災ボランティア未来会代表 山下博史さん
 大災害があちこちで起こっている中、自助はまず重要である。たくさんの災害現場を見てきた経験から、家具や家の倒壊で身体の自由を奪われ、その後火災などで命を失う率が大変高いことを指摘、まず自らの命を守るための備えの重要性を確認しました。食料だけでなく水を十分確保しておくこと、トイレットペーパーの買い置きやガソリンを常に満タンにしておく心掛け、カセットガスボンベの買い置きも有効との指摘もありました。
 私たちができる自助、共助を考え、常に地域で準備しておこうと呼びかけられました。

第2分科会
「高齢化社会に向けての取り組み」
講師:一般社団法人日本介護支援専門員
協会会長 鷲見よしみさん

 人は、健康な状態から要介護状態になる間に虚弱状態の期間がある。この段階のケアで要支援になるのを防ぐことが重要です。たんぱく質の摂取、有酸素運動ではなく筋肉トレーニング、社会参加が重要です。
 分科会参加者からはラジオ体操にきちんと取り組むと効果的、減塩食やよく噛むことの重要性も確認しました。

第3分科会
「守ろう自然環境・今私たちにできること」
講師:都留文科大学特任教授 渡辺豊博さん
 渡辺さんが静岡県三島市に住んでいた頃、三島市は、公害で川が汚れた際に、浄化ではなく「埋め立ててしまえ」と考えるような自治体でした。それを市民運動で覆し、原因者である三島の人が深く反省することで、環境が大きく変わった歴史があります。
 婦人会活動をそれだけにとどまらせず、町内会と連携し、ごみの分別から食品ロスの問題まで取り組み課題を広げることで、若い人の参加も増えてくるのではないかと話されました。女性は全体を見通す力を持っています。より多くのネットワークをつくり、自らの持っているお金を社会のために使うことの意義を確認していこうとのお話でした。

2日目

記念講演

美しく楽しく生きる脳とからだの使用法

講師の坂本玲子さん

 オープニングはオマタ・タツロウさんのオカリナ演奏で。ドングリや栗などの自然のものを使った楽器の美しい調べに魅了されました。
 続く記念講演は、山梨県立大学人間福祉学部福祉コミュニティ学科坂本玲子教授、美しく楽しく生きる脳とからだの使用法と題したお話でした。人間は、特徴でできています、特徴とは、気質であり、それは遺伝子が生み出しているものといえます。人はどこに注目されるかで自分を作っていきます。自身や他人の欠点をあげつらうことがありますが、それをすべて長所と置き換えることは可能です。暗い=よく考える、乱暴=正義の味方、気が小さい=慎重、いばりんぼう=リーダー力ありというように。
 10歳までに子どもは自分の性格をつくるとされています。欠点を見つけてほめることが大切です。その際に脳内伝達物質を生かしましょう。一つは、どきどきわくわくすると出る物質、ドーパミン。もう一つは、じわ
じわ幸せを感じるセロトニン。免疫系の活性化を促します。ありがとう、うれしいなどの感情により、この免疫細胞がぐっぐっと出てきます。どんどんありがとうといいましょう。大人になっても知性は伸びます。強く心が動く体験をすると、脳は活発化します。

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