480号(16年8月)

2016年度 全地婦連中部ブロック会議

石川県能木場会長

 7月9日・10日に、2016年度の全地婦連中部ブロック会議が、石川県金沢市の都ホテルで開催されました。

1日目

 石川県の誇る赤レンガミュージアム、石川県立歴史博物館を見学のあと、石川県立能楽堂で狂言「貰聟(もらいむこ)」、能「船弁慶」を、石川工業高等専門学校佐々木香織准教授の初心者向けの解説とともに鑑賞しました。

2日目

全地婦連中部ブロック会議
=7月10日、石川県金沢市

 121人が参加して、ブロック会議が開催されました。
 来賓の谷本正憲知事は、「県と婦人団体との懇談の場として、毎年県内4会場で開催して今年 60回目を迎える女性県政会議。私は毎年、出席を楽しみにしています。具体的な提案をもらっていて、県で関わっている会議でこれほど歴史の深い会議は他にありません。政府が推進している女性活躍推進の根幹を支えているのは地域婦人会であるという自負をもって、今後も活動を進めていただきたい」と、話されました。

元祖女子会は婦人会
眞鍋知子さんの講演

講師の眞鍋知子さん

 続いて、金沢大学人間科学系眞鍋知子准教授の講演があり、次のように話されました。
 地元の婦人会の調査の前にまず全国組織について知ろうと、当時の全地婦連の加藤さゆり事務局長から、さまざまな地婦連についてのお話を聞きました。その縁で、ブロック会議や県のセミナー、地域での講演など、全国あちこちで講演の機会をもってまず感じたことは、「元祖女子会は婦人会だ!」でした。
 全地婦連は連絡協議会であり、いわゆる上部下部の組織ではないことを忘れてはなりません。地域活動があってこその全国組織だと強く思いました。
 数年前に石川県の能美市辰口校下婦人会から声をかけられて、「婦人会を考える」をテーマとしたワークショップを開催しました。そこで、地域の婦人会の現状を知ることができました。続いて 2015年には七尾市の婦人会が、女性県政会議で婦人会について報告するためのワークショップにも参加しました。
 そこで感じたのは。10年前から悩みが変わっていないということでした。会員の減少、会員の高齢化、役員のなり手がない、役員の負担が大きい、地域には地婦連への未加入婦人部が存在する、婦人会自体が知られていないなどです。
 現在、地域活動を分析すると、地婦連のような地縁型コミュニティーとさまざまな具体的課題に取り組むテーマ型コミュニティーがあります。10年前には、地域活動は、地縁型からテーマ型へ移行していくという考え方が研究者の間では主流でした。しかし、地縁型コミュニティーがなくなってきたわけではないし、テーマ型がすごく増えたわけではありません。つまり、地縁型とテーマ型両コミュニティーの協働という形に変化してきているのです。
 現在の日本には、超高齢社会の課題があります。そこへ加えて女性の課題としては、子育て、育児不安、ダブルケア、雇用環境などさまざまあり、解決策が求められています。
 婦人会が抱える多くの課題も、役員の業務内容の見直しや役員としての達成感や出会いの多さ、未婚既婚を問わない会員勧誘などの対策がワークショップの中で会員から提案されています。一つ一つ実現しながら、まず自分の地域、そして他県の婦人会との連携など、元祖女子会のパワーで力強く進んでいっていただきたいと思います。

今こそ婦人会
柿沼会長の呼びかけ

全地婦連柿沼会長

 眞鍋先生のお話を受けて、柿沼全地婦連会長がミニ講演。
 全地婦連は、歴史と実績を重ねた老舗の百貨店といえるでしょう。組織ができたばかりの敗戦直後は、食料の不足、粉ミルクがない、衛生や環境の問題が山積しているなど、全国で統一の問題に取り組み、どの地区をとっても同じ課題だったといえます。
 しかし、時代が過ぎ私たち婦人会の活動も、現在は、地域の暮らしの中にある課題にそれぞれで取り組んでいます。そこに住み、信用があり、会いに行けば会えるところにある組織、それが婦人会です。
 また、会員減がどこでも課題になっていますが、日本の人口そのものが減少しているのであり、婦人会としては、今後増える60歳以上の男女をどんどん会に誘っていくことが大切ではないでしょうか。
 これまで婦人会は、奥ゆかしく活動内容を広報することを遠慮してきたところがありますが、これからは広報が大切です。女性活躍推進法など、国の政策は私たちの追い風になっています。地域婦人会は、老舗の百貨店として引き出しが多く、窓口は広い。柔軟性をもって今後も積極的に活動し、「今こそ婦人会、やっぱり婦人会」をモットーに頑張っていきましょう、と呼びかけました。

女性県政会議への提言

女性県政会議への提言を寸劇で披露

 昼食後は、石川県の女性県政会議への提言の様子を、金沢市校下婦人会連絡協議会、加賀市女性協議会が再現しました。
 金沢市からは、悪質商法等の被害防止への取り組みとして、高齢者に情報を浸透させるためには、子どもが読んでも分かるようなイラスト入りのチラシを年に何度も戸別配布すること、石川県警のホームページについて、詐欺対策情報が検索しやすいように工夫を、との提言を行いました。
 加賀市は、加賀女性協議会の会員減少の理由を探るうちに、日本全体の人口減に加えて、石川県から東京などの首都圏への人口流出とともに、隣県への人口流出が相当数あることを確認しました。そこで近県で実施している若者が交流し、夢の実現ができるような取り組みが必要であること、子育て支援も充実させ、子育て広場などへ参加の難しいお母さんへのケアとして、届ける支援も実施するべきと、提言しました。

次期開催は富山県

 最後に、次期開催県である富山県婦人会の岩田繁子会長が、会員の減少など、地域活動の悩みはたくさんありますが、明日からも、このブロック会議でいただいた元気を糧に、婦人会活動を頑張っていきましょう。来年は富山でお待ちしていますと挨拶し、2日間のブロック会議を締めくくりました。

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