475号(16年3月)

宝を磨く 三世代徳育講座(熊本県)

郷土料理の「つぼん汁」作りに挑戦

 熊本県婦連は創設以来、青少年の健全育成を太い柱に活動を続けてきました。あれから70年、モノはあふれかえり、幼児でさえ指1本で世界とつながることができる今、自然も社会も環境は激変し、道徳観の一片もない信じがたい出来事が頻繁に報道される時代となってしまいました。

三世代が集う生涯学習の場作り
熊本県会長 東家武子

 このままでよいはずがない、よし今こそと、火の国女のたぎる心で、今年度は「人間愛 郷土愛 熊本の心=再考」をテーマに掲げ、7月に幹部研修会を実施し、専門家を招き、これからの社会教育と学校での道徳授業を学びました。
 子は地域の宝、国の宝です。地域の母として、学び合い・助け合い・励まし合う婦人会が実現のため、テーマの三世代が集う生涯学習の場を作り、人間愛郷土愛を取り戻す挑戦をしています。数年前から、県の会議などでこの必要性を訴え、今年は助成金をいただける事業になりました。
 講座で学んだ読み聞かせや読み語りは、大人が一方的に本を読んで聞かせるのではなく、子どもが読んで大人が聞く、という方法も取り入れました。熊本県教育委員会が作成した「熊本の心」という道徳教育用郷土資料を主に用いていますが、この資料は県内各地の文化や熊本の偉人たちの生き方を紹介している読み物で、子どもはもちろん、大人にとっても、郷土を振り返り、郷土の魅力を再発見するきっかけづくりに大いに役立つ内容です。
 講座は県内16か所を指定し婦人会の特技を活かします。地元の野菜を使い、熊本各地の郷土料理を子どもたちに教えながら一緒に作ります。地産地消、郷土料理の継承につなげています。地域で交流を図り、未来にはばたく子どもたちが、「ここに生まれてよかった、住んでよかった」と実感してほしいのです。婦人会は、経験を積んできた調理師、栄養士として。また、食は命をつなぎ心をつなぐものと信じて。子どもたちの心身の健やかな成長と地域へ心の栄養を届け続けたいと切望しています。
 地域住民みんなが寄ってたかって見守り応援団となるなら、日本丸は前途洋洋でしょう。

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