474号(16年2月)

災害を決して忘れまい 関東・東北豪雨被災地から報告

決壊した田尻川支流の中雨生沢川

 間もなく、あの未曽有の東日本大震災から5年がたちます。自然災害は、いつどこで起こるか分かりません。1月には記録的な寒波で、水道管の破裂や損傷が相次ぎ山口、九州、四国では、長い間断水が続きました。奄美大島では、115年ぶりに降雪が観測されました。異常気象による被害が各地で報告されています。

関東・東北豪雨に温かいお志をありがとうございました

 平成27年9月7日から11日にかけて、河川の氾濫や浸水により、大きな土砂災害などをもたらした「平成27年9月関東・東北豪雨」に対し、全国から寄せていただいた皆さまの義援金は、昨年12月17日に宮城県へ、24日にE城県に柿沼トミ子会長がお届けしました。
 このほど、被災した宮城県大崎市とE城県常総市から、当時のもようなどの報告が届きました。

この地に50年、初めての経験
宮城県大崎市婦人団体連絡協議会 永塚正子

 よく降る雨。いつものことながら、せいぜい玄関先で終わりの大雨かと思っていました。
 9月10日でした。深夜から明け方にかけ、バケツをひっくり返したような降り方でした。2階から下りてきてびっくり。ゴミ箱や紙類が泳いでいます。大変、たいへん、と慌てて家族を起こしました。床上10センチほどの汚水と泥水…。
 この宮沢に嫁いで50年になりますが、初めての経験です。どうしてよいのか分からず家族で大騒ぎをしました。水をすくい出すにも外も水。孤立状態が11日の昼過ぎまで続きました。
 親戚や近所の人たちの手伝いで、今日があります。皆さまに感謝です。同じ大崎市内で被害に遭われた方もそうでしょうが、雨のたびに水害の様子が頭に浮かびます。
 関東地方で被害に遭われた皆さまが、早く日々の暮らしに戻れますように願っています。

関東・東北豪雨に対するお見舞金の贈呈について
宮婦連事務局
大友富子会長(左)と
鈴木民子栗原市会長

 昨年12月17日に全地婦連の柿沼会長が来県され、9月の関東・東北集中豪雨に対しての全国の皆さまからのお見舞金を届けていただきました。
 宮婦連では1月29日にみやぎ婦人会館で開催した平成27年度宮婦連第3回協議委員会の席上で、届けていただいたお見舞金と当会からのお見舞金を、大友富子会長から被災地域の市郡会長さん3人に、代表で受け取っていただきました。
 住宅の床上浸水被害に遭われた、栗原地域をはじめ3地区の会員22人に届けていただきたい―― 、との言葉を添えて。


県内全域から会員が駆け付けて
茨城県常総市地域女性団体連絡会三妻支部会長 有田陽子

炊き出しに大奮闘

 昨年9月の関東・東北豪雨災害で、鬼怒川西側の地域全体が浸水しました。そのため、家族で私の実家のある守谷市に避難しました。家が心配で会社から戻っていた長男から翌朝、家は大丈夫だと連絡が入り、家に向かいましたが、どこの道も渋滞で、いつもなら30分弱で行けるはずが、到着するまでに3時間以上かかりました。
 門の前まで水が押し寄せましたが、浸水被害を免れた公民館で、何か出来る事があればと、館長と連絡を取り公民館を開けたところ、地域住民や地区女性会員、学生たちが駆け付け、給水の手伝いや車両の誘導、石下総合体育館におにぎりがあると聞けばいただきに行き、水害を受けた人たちに配ったりしている中で、ここを拠点として発信していかなければならないと思い始めました。
 そんな中、茨城県の地域女性団体連絡会が協力を申し出て、県内全域から会員の皆さんが駆け付けて来ました。
 毎日の当番表を作り、おにぎり5俵(300キログラム)分、汁物、煮物など、昼と夜2回の食事を提供し、要望があれば配達もしました。すると、自然と支援物資(炊出し食材を含む)なども続々と集まり、小中学校の先生、ボランティア、生協などあらゆる人たちの善意で、避難所になっていなかった所を拠点として朝7時半から、夜8時頃まで、約1カ月間やり遂げることができました。
 本当に大勢の人達の気持ちがありがたく、あらためて人と人とのつながりの大切さを感じました。今後も出来ることがあれば、お手伝いできればと思います。

防災学習会の活用を

 2006年から全地婦連では、LPガス安全委員会の保安啓発活動支援事業として、「防災学習会」を実施しています。災害時の保安、LPガス事業者の役割や体制について、住民の立場から学び、また、自治体との災害協定の締結などを推進する必要もあります。災害対策には女性・消費者の視点が不可欠ですが、災害対策と一言で言っても、全国各地で求められる対策はさまざまです。
 自分が暮らす町ではどのような災害が想定され、どのような対策があるか。ハザードマップ(災害予測地図)や避難場所の確認、自治体との連携、非常用持ち出し袋の点検など、いざという時に備えるため、「防災学習会」を活用してください。間もなく2016年度の募集が始まります。

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