472号(15年12月)

近畿ブロック会議 教育の原点は家庭教育

“笑っているお母さんが大好き”を提唱

 2015年度の全地婦連ブロック会議の最終となる近畿ブロック会議が、三重県伊勢市の小俣総合体育館、鳥羽市の鳥羽シーサイドホテルを会場に、11月8日に開催されました。

梶田淑子三重県会長
タオル2枚で作る
防災頭巾

 第1部は、小俣体育館に450人が参加して開かれた、三重県地域婦人団体連絡協議会主催の第4回健康スポーツフェスティバルを観覧しました。“いつも頭に防災を”という対抗競技は、二人一組で目隠しをした参加者を音だけで誘導してリレーするもので、停電や煙の充満で視界を遮られた人を安全な場所に誘導する練習を兼ねた競技でした。また、避難のための非常袋に入れる適切なものを、床に置かれたカードの中から選ぶ競技も行われました。そのほか参加者が、テーマに会わせて仮装するワールド・ファッションショーや各市町のPRを兼ねた民謡大会もありました。
 終了後は鳥羽市のシーサイドホテルへ移動。近畿5県から150人が参加してブロック会議を開催しました。名張市教育委員会教育長の上島和久さんの「家庭教育が大切な理由」と題した講演。未来を担う青少年の現状として、万引き・いじめ・災害・自殺・登校拒否等の病理現象が後をたたないこと、五無主義(無気力・無関心・無責任・無感動・不作法)の生きがいを喪失した青少年が多くなってきていると分析されました。
 今日ほど、親が教育に熱心な時代はない。本来、高度な教育を施され、育児が熱心であればあるほど、反社会的な問題行動を起こす子は少ないのは当然であるが、教育が進むほど、今までなかった問題が起きてくるのはなぜか。教育は、やればよいというものではなく、そのやり方を間違えると、施さなかったときより、かえって悪現象を起こすこととなると指摘されました。
 高度成長期に学歴優先の社会構造へと変化し、核家族化が進んで複数の人が子育てに関わることがなくなり、養育者のみに子育てが任される家庭が増大している。
 子育てに対する親の不安感が強く、自信喪失から幼児虐待、過保護、過剰期待、過剰干渉など、子どもの被害が多発しているともいえるとし、全てが親の責任というわけではないが、お乳をのむ、おむつを替える、なにくれとなくお世話をする、特に母親や育児者の影響は大きいものがあると話されました。
 教育の原点は家庭教育から、三つ子の魂百までが持つ大事な意味として、しかるべき人間によって人間としての扱いを受けて育てられなければならない。ここに家庭教育の原点の意味があるとし、家庭教育を通して「笑っているお母さんが大好き」を提唱されました。
 参加した滋賀県、大阪府、兵庫県からは、それぞれで取り組んでいる子どもを対象とした活動が紹介されました。
 最後に参加者に記念品として配られた、バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ使って作る手作り防災頭巾が紹介されました。工夫いっぱいの頭巾に参加者は感心しきりでした。
 2日目、希望者は伊勢神宮に参拝、来春の伊勢志摩サミットに思いを馳せました。