470号(15年10月)

第67回九州地区地域婦人大会・九州ブロック会議

800人余が一堂に
テーマは「絆!連携!明日の地域婦人会を」
中田和子副会長
岩下ツキミ鹿児島県会長

 第67回九州地区地域婦人大会・平成27年度全地婦連九州ブロック会議が、9月24・25日に、鹿児島県鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルを会場に、800人余の九州地区会員および全地婦からは中田和子副会長が出席して開催されました。

初日は4分科会で ――

 1日目は開会行事の後、4分科会に分かれ、160分にわたって熱心に討議を行いました。

【第1分科会】組織の問題

 助言者=南九州市教育委員会中村洋志教育長、長崎県西山智子会長。
 問題提起=知名町婦人連絡協議会神川千鶴子会長

 組織離れの対応策、今の時代にふさわしい婦人会活動、団体相互の連絡と女性会活動の発展と向上に向けて話し合いました。
 沖永良部島の知名町の神川会長は、できるだけ多くの会員が研修会に参加できる仕組み作りやリクリエーション等も充実させ若い世代の確保を図っていること、行政や青壮年団との深い連携について報告しました。

【第2分科会】教育の問題

 助言者=鹿児島純心女子大学獅子目博文教授、熊本県東家武子会長。
 問題提起=鹿児島市地域婦人会連絡協議会吉田ミツ江会長


 家庭・学校・地域の連携による子育て支援態勢の強化、地域ぐるみで子どもと親の育ちを応援する地域づくりについて話し合いました。
 吉田会長は、ふるさとを興す学習大会などの研修を数多く用意し、親子ふれあい活動や環境美化活動等に積極的に取り組み、児童養護施設を定期的に訪問して読み聞かせを実施していることなどを報告しました。

【第3分科会】保健・福祉の問題

 助言者=鹿児島純心女子大学八田冷子教授、宮崎県谷口由美繪会長。
 問題提起=日置市地域女性連絡協議会横山公代さん


 高齢社会における婦人会の地域活動、社会福祉の向上と寄与に向けて話し合いました。横山さんは6〜8カ月の乳幼児健診の際に、絵本をプレゼントして読み聞かせを行うブックスタート事業や、出会い応援イベントの開催等のキューピット事業の取り組みを報告しました。

【第4分科会】くらしの問題

 助言者=公益財団法人かごしま環境未来財団塩川哲郎事業課長、沖縄県平良菊会長。
 問題提起=南九州市地域女性団体連絡協議会川辺支部南部貞子会長


 人々のくらしから始まる環境問題とこれからの防災対策について意見交換しました。南部会長は、「海が肥えるには山を肥やす」と川辺峠付近のゴミの不法投棄対策に取り組み、昨今ではごみの減少につながってきていること、地域では鉄砲水の災害等が起こるようになり、日頃の備えの大切さを感じていることを報告しました。
 各分科会では熱心な討議が続きましたが、その内容は2日目のシンポジウムで詳細に報告されました。

2日目の講演 ――

 2日目は、維新ふるさと館特別顧問の福田賢治さんの、「薩摩を生きぬいた女性たち」と題した講演がありました。以下はその要旨です。
 薩摩は武士の割合が他藩に比べると圧倒的に高く、薩摩の女性たちは立派な武士を育て上げることを大事にしてきた。島津家中興の祖といわれる島津忠義が5年をかけて完成させた薩摩藩の郷中(ごちゅう)教育の基本精神となったといわれる「日新公いろは歌」には、「いにしへの道を聞きても唱へてもわが行にせずばかひなし」等と47の基本の教えがある。薩摩の女性たちは、この教えを基に子育てをしてきた。
 名君島津斉彬は10歳の時に、母から「光なき石と見なして心もてみがきあぐれば玉となるらむ」(自分の心を光らない石と見なし、心を磨きなさい。磨き上げれば光を放つ玉のような心になるだろう)との歌を贈られている。
 このように薩摩の女性たちは常に厳しくも愛情もって子を育て上げ、また薩摩の男性たちもそのことを深く感謝していた。薩摩の女性たちが、凛として子育てをし、時代を大きく変えた人々を育て上げたことが、数多くの事例で紹介されました。

決議採択 ――

 最後に、「本大会を契機に改めて地域婦人団体の責務を自覚し、地域の核となる婦人会組織力の向上を図り、共に支えあうぬくもりのある地域社会の創造に向けて努力すること」を宣言し、10項目の決議を皆で読み上げ、採択しました。