467号(15年7月)

2015年 関東ブロック会議

全地婦連関東ブロック会議=6月24日、新潟県新発田市月岡温泉

心豊かな地域社会をめざした婦人会活動
〜地域発ハート to ハート心の絆を結ぼう〜

 2015年度最初のブロック会議となる関東ブロック会議が、6月24・25日に新潟県新発田市で開催されました。会場は月岡温泉の白玉の湯華鳳、「心豊かな地域社会をめざした婦人会活動〜地域発ハート to ハート心の絆を結ぼう〜」をテーマに、1都10県1市の会員500人が集いました。

1日目

柿沼トミ子会長
新潟県外石栄子会長

 初日の前半には全地婦連柿沼トミ子会長の「これからの婦人会‐地域の力‐」と題した、次のような趣旨の提案発表がありました。
 経済成長の波に乗り、給料が上がれば行政に税金が多く入る、自腹を切ることなく行政から潤沢な補助金・助成金が出ていた時代はもう終わりました。財源がないのですから、行政だけでやり切れるものではなく、そのために私たちは知恵を出し合うことが必要です。
 行政から結婚相談所を請け負っている婦人会もあります。イノシシ退治を目的とした自治会の男性と連携して、革製品を商品化した鳥取県の婦人会の取り組みもあります。高齢化、高齢化と言われますが、体も心も昔とは違い、女性にとって今は追い風です。これからは組織化、経験、地域の信用度を連動させ、行政に対し、何ができるか請け負えるものはないか、売り込みが大切です。
 後半は320人が3グループに分かれ、地域の婦人会の問題点や取り組みなどを話し合い、活発な意見交換会が行われました。

Aグループ
アドバイザーは新潟県教育庁
生涯学習推進課甲斐浩之副参事

 婚活サービスを行っているが、女性の参加者が少なく、なかなか成立しない、いろいろなボランティア活動をしているが、会員増に結び付かなくて困っている。嫁姑がペア会員となり、それぞれが活動し、会員を増やしている。休耕田を利用して大豆を作り、みそを農協で販売して、会員増に結び付いたなど、地域にマッチした活動を見出している報告もありました。
 アドバイザーの甲斐さんは、今までと同じことをやろうとすると無理がある。暮らしやすい地域をつくるという目的を忘れずに、若い人に門戸を開き、強制はしないことが大切。地域の学校と関わりを持ち、子どもたちと触れ合う機会をたくさん持ち、情報を発信してほしいと結びました。

Bグループ
アドバイザーは新潟県教育庁
生涯学習推進課中川日里副参事

 高齢化による会員減少、若手不足の中でも、各地域で目立った活動は婚活で、縁結びは古くから婦人会の得意分野でしょう。中川さんは元小学校教頭の立場から、婦人会の力、地域の力なくして学校は成り立たない。学校からの要請を待つのではなく、学校に対し婦人会としてできること、得意なことを大いにアピールしてほしいと話しました。
 また、防災事業にも女性の目線を活かし、避難所の運営などで行政は、女性の提言に期待していると結びました。

Cグループ
アドバイザーは新潟県教育庁
生涯学習推進課茂野正明副参事

 婚活サービスを始めて5年目、50組が成婚となった。地域の学校の要請で、トイレ掃除の指導をしている。アルミ缶集め、フリーマーケットの開催、はちみつ入りのゴキブリ団子を作って販売するなど、各地の活動資金を得るための取り組みが報告されました。
 茂野さんからは、婦人会のがまん強い活動に驚いている。目的・目標があってこそ会は成り立ち、それを失うと会は消滅するので、自分たちの活動の姿を見せることも大切です。手の組める団体とタイアップするのもよいのではないか、と提案もありました。

  *  *  *

講演
エネルギーの今を考える
〜母娘で語る・暮らし・エネルギー・地域防災〜
神津カンナさん

神津カンナさん(左)と中村メイコさん母娘
 神津さんはまず、あらゆる分野の方に会い、話を聞かれた中からいくつかを披露されました。
 深海魚は子孫を残すために、性転換をするものが多いそうです。生存競争も激しく、何匹もの小さなオスが大きなメスを噛み、メスの体の中に入って溶け、繁殖をする生き物もいます。深海はなんと変な生き物の集まりなのだと思いましたが、地球上の陸地は3割、海は7割で、海の底の平均は3800メートル程度。富士山を沈めたくらいが海底の平均の深さであり断然海の面積の方が広い。ということは、地球規模で見ると、海の中で住んでいる生き物の方が多数派であり、陸地に住む人間を含めた動物、植物を比べたら、深海魚の方がよほど主流であると言えるでしょう。
 このように、どこから見るかで、当たり前かそうでないかは変わってきます。地熱発電、水力、風力、太陽光などのエネルギーにも良い面、悪い面があります。社会保障、税、地域防災、どのようなことにも光と影があります。必ず光と影の両方を見ること。男性は会社・社会の物差しにとらわれるが、女性は自分の物差しを持つことができる、そのことに自信を持って、自分の物差しで測り、自分の天秤に乗せ、最後に自分のカードを切ることが大切です。
 後半は中村メイコさんが登場、親子対談でした。美空ひばりさんとの思い出話、夫婦円満の秘訣、身の回りのものをトラック7台分廃棄した話などのあと、「老いの準備は体が動くうちに少しずつ自分のものを片づけること。後に恥を残さない、今日の洗濯は今日してしまうように‐‐」と結びました。
 最後に次期開催県の山梨県から高村里子会長と参加者が登壇しました。来年9月29・30日に関東ブロック会議を富士吉田市で開催をすることをアナウンスし、「雄大な富士のふもとでお待ちしております」と、多数の参加を呼びかけました。