466号(15年6月)

成ヶ島クリーン作戦(奈良県)

わがふる里を美しく、豊かに

海岸でごみ拾い活動
島の概要を話す花野会長
 奈良県地婦連では「わがふる里を美しく、豊かに」を合言葉に、環境美化活動に取り組んでいますが、自然環境美化と環境意識の向上を目的に、5月16日に成ヶ島クリーン作戦を実施しました。
 成ヶ島は淡路島の洲本市由良港から東に100メートルほど離れた紀淡海峡にある無人島で、瀬戸内海国立公園の中に位置しています。東側の海岸は大阪府や和歌山県に面しています。成ヶ島には絶滅危惧種のハマボウや浜大根などが自生し、自然豊かな南北2・5キロほどの島です。しかし、紀伊水道には紀ノ川や大和川が流れ込み、紀伊半島、瀬戸内海域、黒潮などの複雑な海流に運ばれた浮遊物がこの島の海岸に漂着します。
 この日、危ぶまれた天候も明石海峡大橋を渡るころには小雨となり、成ヶ島での活動ができるほどに回復しました。島に渡り、成ヶ島を美しくする会の花野晃一会長から、島の概要の説明があり、漂着したボール類を見せていただきました。
 その中には、奈良県や大阪府のゴルフ場のボール、遠くはフィリピンからの漂着物などもあり、この島が海域のフィルター役をしていることがよく分かります。花野さんは、「私たちには『水に流す』という便利な言葉がある。水に流して仲直りをするなどと、水が全てを浄化してくれるという意味だが、昔からごみは川や海へ捨てていた風習がある。島の現状を見て、この風習を払しょくしなければ、この島はごみで覆い尽くされてしまうのではないか。今一度、ごみの問題を考えてほしい」といわれました。
 この後各自がごみ収集袋を持ち、海岸でごみ拾いの活動をしました。島の西側では主に近隣の生活ごみを、南側では長い時間海に漂いながら流れ着く漂着ごみを拾いました。約1時間(述べ2時間)で、軽トラックの荷台いっぱいの量になりました。
 人間が便利さを求め、作り出された便利な品は、生活を快適にしてくれます。しかし、水にも溶けず土にもかえらない石油製品であることに考え至らなければならないと思います。私たちにできる身近なことはリデュース(廃棄物の抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の3Rで、環境と経済が両立した循環型社会を目指すこと。
 このクリーン作戦を機会に、自然環境の美しさ、景観の大切さを再認識すると同時に、次世代に残す大きな課題であることを確認できれば幸いと思います。

成ヶ島は瀬戸内海国立公園の無人島