462号(15年2月)

中国ブロック会議

300人の参加で開催

懇親会では、阿坂女性田楽団の花田植が披露されました
 中国ブロック会議は12月4・5日に広島市で開催され、会員300人が参加しました。広島県地域女性団体連絡協議会の仲島武子会長は、「平和大通りのイルミネーションをぜひ見ていただきたいので、この時季の開催に」とお話があり、一日目の行事終了後には三々五々、広島の夜を楽しみました。


1日目

やっぱり女性(婦人)会 今こそ女性(婦人)会
全地婦連柿沼トミ子会長がこのテーマで、話されました

柿沼会長(左)と仲島広島県会長

 前半で柿沼会長は、少子高齢化や消滅可能性自治体の論議に触れながら、この課題解決は世界のモデルともなり得ること。後半では創意と工夫で活動をしている島根県内の3つの団体、(1)隠岐郡海士町(2)安来市(3)邑智郡美郷町について、婦人会は地域をよく知っているからこそ、地域の特性を活動に生かして頑張っていると、紹介しました。
  明治時代の人口推計によると、1912(明治45)年に5000万人を超え、現在日本の総人口は1億2730万人、人口減を必要以上に恐れることはない。
 長寿時代であるからこそ婦人会の連携が重要で、支える側と支えられる側とが一体となって頑張ればよい。婦人会は、いつも爽やかで元気です。自分の定年を設けないで後継者をつくること、組織を私物化せず次の世代に引き継ぐこと、笑顔で地域の元気の源になりましょう、と結びました。

生活の中のエネルギー
県立広島大学生命環境学部環境科学科中村和之教授の講演がありました

中村和之さん

 先ず、環境について考える、「環境」という単語から思い描くイメージは、同床異夢にある。環境科学の役割は科学を理解する知恵として情報提供することにより同床異夢の中での合意形成に資することである。
 現在地球上の人口は約70億人、環境影響の少ない行動様式への変換、限られた資源をできるだけ合理的に配分する社会システムへの変換が必要になる。
 ついでエネルギーについて考える。日本の総人口は明治初期と現在では約3・7倍、エネルギー消費量は550倍となっているが、このギャップをいかに埋めるのか。
 家庭のエネルギー消費は60年代から電気は5倍弱、いかに電気に依存して暮らしているかがわかる。電気の使い方を考えてみると、家電製品の消費電力は半減しているので機器の選択も重要。産業用のエネルギー消費は多いが、仕事があることを意味するので、産業界が必要とする高圧受電は必要。個人としては、生活の中では、売電を前提にしたシステムから脱却し、電力(エネルギー)の地産地消、自家消費を生活の術として置き換える取り組みが求められる。
 エネルギーについて考えることは、明日の社会の在り方を考えることにもつながると結びました。

実践発表
5県から「エコについて」発表がありました

 (1)鳥取県松岡玉枝さん とっとり流エコ活動(2)島根県田儀セツ子さん 母のエコと私たちのエコ(3)岡山県中川初美さん 地域みんなでクリーンアップECО運動(4)山口県井上美代子さん もったいない運動(小郡婦人会)(5)広島県藤田千紀枝さん 家庭でできる脱温暖化の取り組み
 西村教授は、それぞれの取り組みは具体的であり、継続してほしい。エコの見える化をすると、一層取り組みやすい。行政や企業の提供している環境家計簿などのツール利用も役に立つ。地域の特性を生かした他団体との連携やネットワーク強化をすると、広範な活動が展開できるでしょう、などの助言をいただきました。

2日目

女性としての視点 国際問題と国連
講師は国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所長の隈元美穂子さん

隈元美穂子さん

 国連訓練調査研究所ユニタールは、研修を専門とする国連機関として、1965年に設立され、本部はスイスのジュネーブにあります。
 2003年7月に開設された広島事務所では、その立地を活かして、主に紛争後の復興や世界遺産、安全保障に関する研修を実施しています。
 人間開発の目指すところは、健康で長生きができ、知識や技能を持ち、経済的に自立でき、人権が尊重され、政治や社会に参加できることです。
続いて、隈元さんは世界のジェンダー問題とその現実について話されました。
 健康・教育では、15歳以上で字の読み書きができない人口(7億4000万人)のうち、3分の2が女性です。妊娠・出産でサハラ砂漠以南のアフリカでは、22人に1人の女性が命を落としますが、先進国では8000人に1人です。
 意思決定では、国会議員に占める女性の割合は19・1%。生計・労働では、世界の食糧生産者の60%〜80%が女性。貧困層における女性の割合は70%。
 発展途上国におけるジェンダー問題は、貧困に関連して女性が抱える問題です。世界経済フォーラムが公表した2014年のGGI(ジェンダーギャップ指数)では、日本は142カ国中104位で、政治権限が低く、先進国中では最下位ともいえます。
 男女平等の利点は、経済問題を超えたところにあり、人類共同の進歩がかかっています。世界の国々は人々の才能の開発・利用、機会を公平に分配するための改善措置を進め、育ちの中で刷り込まれる社会的性別(ジェンダー)を払しょくし、男女共に選択の自由を保障するなど、男女間の不平等の格差を縮めるために貢献してほしい。ユニタールもその一翼を担っていきますと、結びました。

*  *  *

 中国ブロック5県の会長からは、企画内容の充実したブロック会議であったことに対し、まとめの感想と開催県への感謝が述べられました。