460号(14年12月)

四国ブロック会議が愛媛県松山市で開催されました

4県110人が集う

主催者あいさつをする川本登倭子愛媛県会長

 11月13日・14日、愛媛県松山市のメルパルク松山に四国4県の代表110人が集まって、四国ブロック会議が開催されました。はじめの研究協議では、徳島、香川、高知の代表がテーマ別に活動や事例報告を行い、それぞれの県の会長がその補足を行いました。

行政との連携

徳島県 笠井博美さん

 徳島県の笠井博美さんは、「行政との連携」をテーマに報告しました。かつて四国ブロック会議でパネリストから「県知事に懇談会を申し入れましょう」と呼びかけられ、平成24年、県の教育委員会の教育長ら関連する行政職員との懇談会、25年には徳島県議会議員との懇談会を開催しました。
 さらに県事業として、若い男女の結婚支援のための講座や、支援をする人たちの交流会を開催する「きらめき縁結び事業」や、エネルギーの見える化事業、地球にやさしいお買い物の推進、家庭での節電・省エネ等の指針となるエコノートの取り組みなどの「節電・省エネによるライフスタイルの転換推進事業」を受託し、活動を推進しています。
 26年11月に男女共同参画立県とくしまづくり表彰を受け、活動が評価されたことを会員と喜んでいると紹介されました。

活力ある地域を

香川県 吉田静子さん

 香川県の吉田静子さんは、活力ある地域をテーマに報告しました。香川県では平成21年から「くらしの見守り隊」として市町や警察と連携をとりながら「振り込め詐欺防止」のキャンペーン活動やブロック研修、啓発活動等の目配り、気配り、見守り活動を続けています。
 小学校の通学区域といった生活圏内に網の目のように広がっている見守り隊の活動は、地域の高齢者や弱者に安心感を与えます。また、地域の隠れた名所を発掘して、新しい観光名所作りでは観光協会に協力するなどの活動もしています。活力ある地域づくりは、私たち女性のボランティア力なくして成り立ちません。自治会加入率が低下する昨今、若者や子どもたちを巻き込むことが地域づくりのキーポイント、と報告しました。

正しい防災知識

高知県 大崎章代さん

 高知県の大崎章代さんは、防災について報告。正しい防災知識を学ぶために、こうち防災ニュースレターのネット配信の利用、活動で得た情報は町内会だより等を使って発信、高知県の「こうち防災備えちょき隊」を積極的に利用し、学習活動を展開している。リーダーの人材育成として、防災士の育成に力を注いでいる。避難所運営の課題克服のため、多様な組織と連携の努力をしています。しかし、高知県ではまだ「南海トラフ地震」の被害規模が想定しきれていません。自分のいのちは自分で守るために婦人会として子どの見守り活動をはじめ、おせっかいな地域の婦人会員として後継者の育成に努力してますと報告しました。

今こそ婦人会

全地婦連 柿沼トミ子会長

柿沼トミ子会長

 続いて柿沼トミ子会長が「今こそ婦人会‐これから婦人会がすべきこと」と題して、元気な活動を展開している地域婦人会の事例などを紹介しました。
 例えば島根県隠岐島の海士町。人口2400人のうち400人がIターンで、県外から移り住んできている。積極的に受け入れ態勢を整え、婦人会への入会も進んでいる。
 安来市では、一度解散していた婦人会が、地域の枠をとりはらい個人会員も可能の組織を作って活動を再開している。
 美郷町では増えたイノシシに手を焼いていたが、婦人会がまず講師を招いてイノシシ対策の学習開始。町の人を巻き込んで取り組んだ結果は、今や山クジラとしてイノシシ料理から革細工まで、イノシシで徹底した事業展開、それが大成功とのこと。
 石川県能美市では、ふるさと交流研修センターの指定管理者となり、センターの運営に婦人会員が力を合わせて取り組んでいるとの話も聞いた。
 「これからの婦人会は私的な満足のためではなく後継者を育てるための活動に力を注いでいかなければならない。やっぱり婦人会、今こそ婦人会である」と結びました。

ブロックの再編について
 2日目の講話につづいて、「会長報告」の時間には、ブロックの再編について意見交換をしました。徳島の藤田育美会長からは、「四国共通の課題への取り組みが実現していないなか、中四国ブロック会議として再編してはどうか」と問題提起がありました。
 参加者からは、「四国と中国ではさまざまな環境の違いがある。共通課題についてもそれぞれ取り組んでいるのではないか」などの意見が出ました。
 次回開催地の徳島県からは、「検討は続けることにしても、次年度は徳島県で四国ブロックを開催しよう」と提案され、開催が決定しました。

地域婦人会に望む

愛媛県教育委員会生涯学習課成人教育係長 佐藤郁子さん

 指導助言の佐藤郁子愛媛県教育委員会生涯学習課成人教育係長は、今年実施した愛媛県連合婦人会の調査結果を紹介しながら、会員の減少は確かに進んでいるが、会員の40%強を60代が占め、高齢化とは言い切れないと現状分析をしました。
 その上で、これからの地域婦人会に望むことは、(1)婦人会活動を楽しむ(2)楽しさや社会貢献をアピール。ホームページやソーシャルネットワークを活用した情報発信の重要性(3)会員の資質向上、リーダーの育成。特に次世代のリーダー育成(4)無理をせずにできる活動を(5)他の団体とのネットワークや協働で(6)自らの団体で資金が確保できる工夫が必要 ―― としました。

災害時あなたはどうすべきか

日本赤十字社愛媛県支部 加地弘明事業推進課長

講師の加地弘明さん

 2日目の講話は、日本赤十字社愛媛県支部加地弘明事業推進課長の「災害時あなたはどうするべきか」。
 まず、朝、まだ固い私たちの身体と頭をほぐす簡単な動作から。肩を回したり、手を上げたり、突き出したり、ユーモアをまじえた楽しい動きにみなつられて笑いながら体操をしましたが、避難所で固く閉ざされた被災者の心をほぐす一つの手法だと紹介され、参加者の心が引き締まりました。
 続いて東日本大震災の際、石巻赤十字社看護専門学校の生徒たちが孤立した避難所で過ごした3日間を再現したDVDを視聴。食料もほとんどない厳しい環境の中で赤十字の精神を背負って大勢の被災者の救護活動に励んだ様子にみな感動しました。
 お話は、被災者の皆さんのケアのことに続きました。戸惑っている被災者の心や体をほぐすには、声を出す、リズムを打つ、動くの3要素が重要です。被災者の心情として、まずは命が助かったことに感謝していても、次々に要求が増していくのが正常な状況であるという認識が必要です。
 非常時に備えて備蓄食料や飲料のことがよく言われますが、まず懐中電灯と靴の準備が必須。夜間に何か起これば、暗闇ではまったく動けないことを覚えておかなければならない。地震が起きたらまずどう行動するかもシミュレーションして、転倒物や落下物からどう体を守るかを考えておきましょう。
 次に地域としては通信をどう確保するか、エネルギーをどう確保するか、照明をどう確保するかなどを話し合って、不断の準備が必要です。常に災害時を具体的に想像しながら、地域としての対策をしっかり準備することの重要性がよく分かりました。