459号(14年11月)

関東ブロック会議

 関東ブロック会議は10月29・30日、栃木県の鬼怒川温泉きぬ川ホテル三日月で開催されました。「生きる! 守る! つなぐ! 今こそ婦人会」のテーマで、1都1市10県から470人余が集い、活発な協議をしました。

4分科会で活発な協議

4つの分科会に分かれて話し合いました

1日目
 開会行事後、4つの分科会が開催されました。

第1分科会=再生可能なエネルギーは〜先ずは足元から
 地球温暖化の現状と対策、再生可能エネルギーの利活用、省エネルギーの促進〜家庭での取組〜、循環型社会の形成について、講師の栃木県地球温暖化対策課の山口弘美副主幹から説明があり、検討課題として、「先ずは足元から家庭からエネルギーを考えよう」が出され、エネルギーの効率化やエコの観点から(1)我慢せず無理しない省エネ対策(2)食料品や家電製品の買い方について活発な議論がつづきました。

第2分科会=高齢社会の中での生き方〜長寿社会を楽しく生き抜くために
 講師の金融広報アドバイザー高橋昭夫さんから、「健康、おかね、生きがい探し」について、具体的な話が出されました。中高年の生活設計のポイントとして、老後の生活設計、医療保険制度、介護保険制度の話。お金と幸せの価値観では、相続問題、セカンドステージ、生きがい探しをの話。最後はサミュエル・ウルマン「青春」の詩で閉じました。

第3分科会=地域の防災は〜男女共同参画の視点で
 宇都宮大学国際学部の清水奈名子准教授が東日本大震災の教訓として、大震災と長期化する被害・避難、福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト、2011〜2012年度の活動など、アンケートや聞き取り調査を通しての課題、放射性物質による健康被害の影響など、幅広い講演がありました。
 その後に、届きにくい女性たちの声、寄せられる相談にどのように対応するか、熱心に討議されました。

第4分科会=これからの婦人会〜人とのつながりは?
 宇都宮大学教育学部の陣内雄次教授から2つのテーマが提起されました。(1)人と人のつながりはなぜ必要なのか(2)人と人のつながりを再生したり強めていく上での、婦人会の強みと弱さは何か。それらの強みをさらに伸ばし、弱みを克服するには何が必要で、何をすべきか‐‐。
 このテーマに沿って参加者は、自分たちの活動事例を交えて、これからの婦人会について、熱く語り合いました。

ゴミから地球を救う燃料

小野ナツ栃木県会長(左)と柿沼トミ子全地婦連会長

2日目
 4つの分科会報告後、全地婦連への要望が静岡県、川崎市、群馬県、新潟県から提出され、柿沼トミ子会長が応えました。
 続いて、「ただのゴミから地球を救う燃料へ」の講演がありました。講師は(株)スーパー・フェイズの木村幸弘代表取締役社長です。紙おむつゴミ急増の現状、紙おむつゴミ処理の現状と課題などの説明があり、使用済み紙おむつは焼却ゴミでいいの? と問題提起がありました。
 SFDシステム(使用済み紙おむつ燃料化装置と紙おむつの分別収集から処理後の生成燃料の有効な活用までを含む循環システムの総称)は、紙おむつを燃料にすることができる。これが普及すれば、焼却炉への負荷を大幅に軽減できる。税金が有効に使われることにつながる。安心して子育てや介護ができる。このシステムを普及して地球の未来を救おう、と話が進み、「紙おむつは地球を救う燃料になります」とアピールし、講演を終えました。

講演 福田富一栃木県知事

巧みな話術で福田富一栃木県知事

 知事は公務多忙のところ東京で仕事を終え、会場へお越しになりました。そして栃木県の県政概要について50分間、巧みな話術で会場には笑いがあふれました。
 会場の日光市についての説明に続き、10月28・29日に開かれた全国道の駅サミットの話。県内には22の道の駅があり年々進化しており、有力な観光資源の一つとなっていること。
 サミットでは和歌山県の事例が発表され、人口2700人の町に3つ、さらに4つ目の道の駅を建設中とのこと。そこでは観光資源から行政機能や病院機能を併せ持ち、そこに行けば用事が足りる、まさに進化し続ける道の駅の事例が紹介されました。
 次はねんりんピック(65歳以上の人のスポーツと文化の祭典)の話。参加者の最高齢は96歳(種目は将棋)、県内参加者の最高齢は92歳(種目は弓道)。常陸宮妃の「教えていらっしゃることでしょうね」の声かけに、「まだ教えていただいています」との答え。常に学ぶ姿勢が生涯現役の秘訣であることを実感したとのこと。
 続いて、大人の役目は人生のプロを育てること、の話になりました。ガッツ石松さん、ジビエ料理を提供する銀座のイタリア料理店、北島三郎さん、小柳ルミ子さん、県内企業の匠さんのエピソードなどを交えて、その道を極めること、その人だからこそ言えること、その人だからできる技、つまりその道のプロになり生涯続けること、そして若い人に伝えてほしいと話が進みました。
 次は女性の活躍です。衆議院選挙を境に女性の投票率が下がったが、女性に見放される政治であってはならない、「女性の活躍推進会議」「栃木ベリーズ委員会」を立ち上げ、そこでの議論も参考にしながら女性がさらに活躍できる社会を目指したい。また、高齢者が支えられる側ではなく、支える側で人生を終えてほしい。
 駅前に「シニア応援センター」を設置したが、今後は県内の25市町に移管して、相談や紹介業務を担ってほしい。女性のみならず、高齢者や障害者が得意分野で力を発揮できる、生涯現役社会を目指したい。
 これからも知事として、作物や商品、そして人、一流のものを育てることに力を尽くすと、力強く結ばれました。