458号(14年10月)

2014年度 九州ブロック会議

九州ブロック会議を佐賀県唐津市で開催しました

全体会会場

拓こう!築こう!明日の婦人会を
九州地区地域婦人大会、九州ブロック会議に800人

 九州地区地域婦人大会及び全地婦連九州ブロック会議は、佐賀県唐津市で10月7・8日に開催され、九州8県から800人が参加しました。大会のテーマは、「拓こう! 築こう! 明日の婦人会を〜認め合い 支えあう 社会をめざして」とし、参加者からは活発な意見が出され、活気ある大会となりました。第1日目は、開会行事、分科会、交歓会。2日目は講演とシンポジウム、全体会議と盛り沢山のプログラムでした。

知恵を出し合い地域を守ろう
柿沼トミ子全地婦連会長
 開会行事で、九州地区地域婦人団体連絡協議会を代表して三苫紀美子佐賀県会長は、「今だから婦人会だからこそ解決できる事もたくさんある。知恵を出し合い、活動を続けることで地域は守れるものと確信している」と主催者挨拶をしました。
 続いて、柿沼トミ子全地婦連会長は、前日に首相官邸で開催された男女共同参画会議に全国の婦人会員の代表として出席したことにふれ、6月に実施した中華全国婦女連合会との交流活動等、民間の女性の主体的な国際交流の重要性を訴え、今後改定される男女共同参画基本計画に盛り込むべきである、と主張したことを報告しました。

4分会に分かれ活発・熱心な討論

組織力の向上

三苫紀美子佐賀県会長
第1分科会「地域の核となる婦人会組織力の向上」
【助言者 佐賀新聞社常務取締役編集局長富吉賢太郎氏、
三苫紀美子佐賀県会長】
 有田町の福島スミ子さんは、総会を「女性フェスタ」として、JA婦人部、町内の25の女性団体と協力して開催するなど絆づくりに取り組んでいることを紹介し、「他団体と協力し取り組むことが若い子育て世代の婦人会への好感につながる」と、問題提起しました。
 助言者から、小さなグループを巻き込んで活動を継続し、小さな輪を大きくしていくことが大切で、婦人会は、「心のおすそ分け」に取り組んでいるともいえる。ぜひ、この伝統を続けてほしいとの助言がありました。

教育力を高め

第2分科会「地域の教育力を高める活動」
【助言者 佐賀大学文化教育学部教授上野景三氏、木下幸子福岡県会長】
 問題提起の神埼郡吉野ヶ里町大川美佐子さんは、学校等への支援活動としての入学式・卒業式での乳幼児一時預かり保育のほか、わくわく教室ボランティアとして「竹パン作り」「読み聞かせ」「礼儀作法」を教えている。また、地域での子どもの出番づくりとして、踊りの指導やお正月の盛り花教室の実施。ネット社会への対応で、学校の先生との意見交換会を開催していると報告がありました。
 助言者から、いろいろな団体に声をかけ、人間関係をつくって活動していくことが素晴らしい。婦人会から行政にお願いすることもこれから大切になる。地域の実態を、婦人会を中心に、学校に伝えていくことが大切。人口減少社会では、親戚が減り、お泊りや法事などの経験が減っていく。子どもの心のふるさとをつくっていくことが大切との助言がありました。

支え合う地域

第3分科会「支え合いともに生きる地域づくり」
【助言者 西九州大学短期大学部教授鍋島恵美子氏、岩下ツキミ鹿児島県会長代理】
 問題提起の 武雄市北方町平川フジ子さんは、元気で長生き健康づくり事業「地域いきいき、さがふれあい基金助成事業」を活用した独居老人援助や高齢者支援の取り組み、気軽にふれあって楽しく交流する普段着のサロン「ふれあいいきいきサロン」など、「地域元気フェスタ」の取り組みを紹介しました。
 助言者から、できる人ができるところで地域のためになる、求められる活動を今後も行うこと。参加者の感謝の声が活動の糧になる。しかし、継続には、資金も必要。行政や社会福祉協議会などの基金や助成金の活用。各地域にある施設も資源として活用することなどの助言がありました。

安全安心な地域

第4分科会「くらしの問題 安全安心な地域づくり」
【助言者 佐賀市環境部調整監前田純二氏、後藤ミツノ大分県会長】
 呼子町の谷口繁美さんは、東日本大震災を受けて、防災に対する意識が非常に高くなってきたが、自主的防災組織はきちんと成り立っているか、防災グッズは、多様なニーズに合っているか。予測できないのが災害であり、日頃から研修を積み重ね、防災計画の策定に参画し、災害時にリーダーシップを発揮し、地域の要になることが大切。さらに、防災学習の質の向上を強く感じている。女性の役割をきちんと考えていきたいと提起しました。
 助言者から、災害時あるいは準備時の個人情報の取り扱いは課題となっている。より行政と連携し、民間として何ができるか考えなければならない。安心安全な地域づくりがなかなかできない状況だ。雇用が地域にないため、若者が戻ってきていないなかで、佐賀市ではバイオマスで雇用を創出しているとの助言がありました。
夜は、交歓会で、祝舞や各県地婦連代表による演芸が披露され、遅くまで賑わいました。

元島民の二人が四島変換の思い

 2日目は、吉野ヶ里バンブーオーケストラの演奏で開会。みやき町婦人会の舞「ちぎれ千鳥に雲が飛ぶ」へと続きました。
 北方領土返還運動をテーマにした講演は、元島民の児玉泰子さんと元島民二世の落語家の三遊亭金八師匠が「四島返還への思い」。軽妙な語り口ながら、返還にかける熱い思いがひしひしと伝わってきました。
 児玉さんは、北方四島、特に生まれ故郷の歯舞諸島について、カニや昆布、ウニ、水に恵まれた豊かな島であることを紹介してくださいました。その上で着の身着のままで強制送還されたわけですが、自主退去の人の命をかけた逃亡の状況も話されました。「70年の間、故郷へ帰れない者の思いを想像してほしい。北方領土は元島民だけのものではなく、日本国民全てのものである。そういう意識で運動を展開していってほしい」と話されました。
 三遊亭金八師匠も2世としての経験を交えながら、小話や寄席の踊りを披露してくれました。
 続いてのシンポジウムでは、前日の分科会報告と提言が披露され、全体討議では、大会宣言・決議が採択されました。

元島民の児玉泰子さん 三遊亭金八師匠