455号(14年8月)

2014年度北方四島交流訪問事業で国後・択捉島を訪問

 6月26日から30日まで、2014年度北方四島交流訪問事業(ビザなし交流)が行われました。全地婦連からは徳島県の藤田育美会長と吉成由美子副会長、千葉県の清水マサ子監事の3人が参加しました。藤田徳島県会長は、訪問団の副団長を務めました。藤田さんと吉成さんに、訪問の報告をお願いしました。

交流体験を糧に力を合わせ
徳島県会長 藤田育美

 私は恥ずかしながら、歯舞の早煮昆布の販売をすることにより、北方領土問題への取り組みに少しでも貢献しているので、行事に参加して交流を楽しみ、観光をするようなつもりで参加しようとしていたのですが、とんでもない間違いだと気づいたのです。

真剣に勉強して臨むべきと

 事前に送られてくる資料に目を通していくと、この事業の目的を把握して、北方領土についての地理や歴史を真剣に勉強して臨むべきだと思い直したのです。
 そして、以前参加された佐賀県の三苫紀美子会長にレクチャーを受けましたが、まだまだ理解できずにいるうちに当日となってしまいました。
 事前研修をみっちり受けて、新しくなった「えとぴりか」に乗船し、国後島と択捉島に行ってきました。

着物ショーは全地婦連として

 今回参加して感じたことの一つは、着物ショーについてです。3年間は北連協の日本文化紹介事業として全地婦連が中心となって行ってきたようですが、今年は千葉県の和服着付け専門の方たちによるショーでした。この着物ショーこそ、全地婦連で続けて行うべきではないかと、少し残念に思いました。
 私と吉成さんは参加者にも法被を用意して阿波踊りを披露したのですが、初めての参加で内容もよく分からないので、完璧に伝えることができませんでした。

北方領土問題の理解を深めよう

 北方領土問題は、全地婦連として主要な活動として取り組んできたはずですが、こうして島を訪問しても新聞に報告するか、リーダー研修会で北対協の理事長に説明をしてもらうだけで、私を含め各県の会長さんたちはその趣旨などについて理解をしていなかったように思います。
 北方領土がロシアに占有されてから70年近くたち、関係者も高齢化しています。これからどのような活動をしていくかを改めて考える時期にきているように思います。
この報告だけでは伝えきれませんので、今回の参加者3人で詳しく伝える方法を検討したいと思っています。写真や映像で詳しく報告ができるように努力をしますので、皆さまのご協力をお願いいたします。
 私自身、良い体験をしたと思います。この体験をお伝えして、皆さまと思いを分かち合い、北方領土返還運動に力を合わせていきましょう。


日本人墓地の清掃

みんなで阿波踊り

貴重な体験を多くの人々に
福島県副会長 吉成由美子

 北方四島といえば、歯舞です。販売促進部の活動の一環として、日頃から県下一円に歯舞早煮昆布やだし昆布などを販売し、収益金の一部を返還運動に協力しているため歯舞には馴染みがあります。国後、択捉、色丹の名はすぐに全部は出ませんでした。それほど認識が薄かったのです。
 訪問中は、昨年新装したえとぴりか号(1124トン、全長66メートル)で、5日間を過ごしました。初日は国後島へ入域手続き後、アリョンカ幼稚園(保育料は無料、2歳から7歳児が在園)を訪問しました。子どもたちがロシア民謡の「カチューシャ」や「カリンカ」などの歌やお遊戯で迎えてくれました。
 3日目の択捉島では、グループごとに約3時間のホームビジットを体験しました。私たちの訪問先は神父さまの家で、女性は美しい民族衣装を着てたくさんのご馳走を並べにこやかに迎えてくれました。
 会話集を片手に、手まねでいろいろ話したり、「大きな古時計」を日本語で合唱し、感動しました。ウォッカをすすめられて困りましたが、「これも体験だ」と一口だけ口にしました。ウォッカは麦から出来ていて、寒い地なので体が暖まること、そして楽しくなるとのことでした。

地元の方々の温かい心に接し

 最後にプレゼントを交換し、別れを惜しみハグをし、スパシーバ(ありがとう)を連呼して、帰りの車に乗りました。言葉こそあまり通じないけれど、温かい心を持っていると親しみを感じました。
 最終日の交流会では、日本舞踊や阿波踊りの輪に、大人も子どもも賑やかに入り楽しんでくれました。ロシア人と日本人が共に暮らし、平和な日々が来ることを心から願ったひとときでした。
 この貴重な体験を少しでも多くの人に話す場を作りたく思います。交流に参加させていただき、ありがとうございました。


幼稚園の歓迎ダンス

民族衣装をまとったホームビジット先のみなさんと