456号(14年8月)

2014年度 中部ブロック会議

 全地婦連の2014年度ブロック会議の皮切りに、中部ブロック会議が、7月12・13日に福井県福井市で開催され、620人が参加しました。初日は、福井県立恐竜博物館(勝山市)で施設見学と講演、その後、会場をホテルフジタ福井(福井市)に移して交流会、2日目は福井県生活学習館(同市)で行いました。

全地婦連の歌を斉唱=7月12日、福井県勝山市
福井県と恐竜


講師の東洋一特別館長
 初日はまず福井県立恐竜博物館で、東洋一特別館長の「福井県と恐竜」について、お話を聴きました。
 福井県では、北陸一帯に分布する手取層群の恐竜骨格化石や足跡化石の収集・研究、加えて海外からも恐竜化石を積極的に購入、アメリカから2億5000万円で購入したカマラサウルスの化石は、9割以上が本物の化石ということで、全国的にも大変話題となりました。
 東特別館長は、恐竜への愛情たっぷりに竜盤類、鳥盤類に大きく分けられる恐竜の特徴について教えてくださいました。
 福井県による手取層群の発掘は、勝山市で1982年から5回にわたって行われてきました。あきらめずに発掘を25年間続けた成果が出ているとのことです。
 福井県では、勝山市に世界で一番という恐竜博物館を作り、県をあげて恐竜の町福井をPRしています。世界の恐竜の展示も熱心に行い、野外博物館も整備されています。大人から子どもまで太古の歴史に夢をはせることのできる素晴らしい施設であり、講演でした。

女性の視点の重要性 柿沼会長主催者挨拶

柿沼全地婦連会長

 夜は、交流会です。「三蝶会」の和の演奏で始まりました。
 主催者挨拶で全地婦連の柿沼トミ子会長は、婦人会はさまざまな自然災害にいつも対応し、被災者でありながら炊き出しに参加するなど、実際の行動を積み重ねてきていることに言及しながら、国の男女共同参画会議に出席し、安倍首相はじめ担当大臣に対し、国土強靭化基本法が成立し、各地域で基本計画が策定されていくなか、初めの段階から女性の視点を入れることの重要性を訴え、「政策への反映を約束していただいた」ことを報告しました。
 この夜の食事のメニューも、「おいしい福井食べきり運動」の活動を続けている福井県婦連らしく、福井の食材をおいしくかつ適量で提供され、参加者がみな食べ切りの大切さを実感しました。

県内婦人会の寸劇

 2日目のオープニングは、福井県で製作されたハープの演奏です。心洗われる調べにみな感動しました。主催者と来賓の挨拶の後は、「おいしい福井食べ切り運動」の寸劇がありました。
 買い物の段階から無駄を出さない工夫をすること、外食で食べきれない分はドギーバッグ持参で持ち帰り、常に適量を心がけることが楽しく紹介されました。

食品ロスを減らすこと 第1部講演

講師の田中慶一事務局長

 第1部の講演は、フードアクションニッポン推進本部の田中慶一事務局長です。田中さんは次のように話しました。
食品ロスを出さない工夫と自給率向上に向けて、国、企業、国民をあげての運動を展開しています。日本の食品ロスは約500〜800万トン、そのうち事業系300〜400万トン、家庭から200〜400万トンといわれています。
世界全体の食糧援助量が400万トン、日本の米の2012年度の収穫量が800万トン。食品ロスの多さを実感し、それぞれの段階で対策をとることが大切です。
消費者としては、自分が無駄にしている事実をきちんと知ること。食べものへの感謝の気持ちを常に持つこと。食品の賞味期限などは、マジックインクで大きく書き込んだりして、忘れない工夫をする。自分だけの努力ではなく、他の人にもロスを減らすように伝えていく。期限が過ぎていても食べる工夫をするなど、日々の努力が大切です。
食品ロスを減らすことは、食料自給率の向上につながります。国内の食品を見直し、大切に食べていくことを多くの人に伝えていきましょう。

「いただきます」の気持ち 第2部講演

田村洋子福井県会長

 第2部は、木村まさ子さんの“ことのは語り”「育みはぐくまれ〜命の大切さをもう一度」。心と体にやさしい料理を提供するレストラン経営の体験から、いのちをいただくことを意識して食べることがいかに大切かを伝えている木村さんは、澄んだ声で、語りかけるようなお話をしてくださいました。
 「いただきます」という言葉一つに、そのもののいのちを代わっていただき、自分のいのちを長らえさせていただく、自然が育ててくれる、自然にありがとう 地球にありがとう 宇宙にありがとう、いただけるこの私にありがとうという気持ちをこめることが大切です。そして食べ終わったら、「ごちそうさま」ではなく「ごちそうさまでした」ときちんとけじめをつけることも大切ですと話されました。
 また、自分を誉めてみよう、自分でしか自分のいのちを大切にできない、心を育めない、一番は自分である、あるがままの自分を肯定しようと呼び掛けられ、それぞれ心の中で自分を誉める言葉を探しました。
 つらい時には鏡に向かって、自分の名前を呼んでみよう。大切に名前をつけてくれた人のことを思って、自分を大切にしていきましょうと呼び掛けられました。

次期開催愛知県から

 日程の最後は、次期開催県である愛知県の西山妙子会長が愛知からの参加者とともに登壇し、「来年は心をこめて準備しますので、ぜひお出かけください」と挨拶し、会は閉じられました。