453号(14年5月)

地域活動ニュース(北海道)


回答率92%の「老後について考える」調査
調査研究事業「老後について考える」

 私たちは例年、会員を対象に地域課題についての「調査研究事業」に取り組んでいます。平成25年度は「老後について」12項目のアンケートを作成し、実施しました。1181人の方にお願いし、92%の1079人から回答が寄せられ、男性も12・8%参加していただきました。年齢比は50歳以上の方が80・2%でした。今回の調査の回答から、いくつかご紹介します。

北海道女性団体連絡協議会会長 中田和子
一番不安に思うこと

 男女ともに「病気やけが」「老後の経済面」「介護」に関することがそれぞれ20〜25%以上、特に60歳以上の女性では自分自身も含む介護への不安を抱えていて、介護が必要になった時の対応について夫は妻にと望む一方、妻は介護サービスや施設への入所と意見が大きく分かれました。
 また、介護サービスの内容や施設数の充実を望む声も多く、介護ロボットについては、「聞いたことはあるが、よく分からない」との回答も多くありましたが、今後介護現場では、ロボット技術の活用が必要になるのではないかとの声もありました。

道内の現状は?

 厚生労働省が発表した今年3月の特別養護老人ホームへの入所希望待機者は約52万2000人、道内では約2万7500人いることが分かりました。中でも必要性の高い「要介護4、5」の2200人が入所できず、在宅での介護負担が大きくなっているのが現状です。
 高齢化と人口減少地域では、訪問看護の医師不足、ボランティア頼みのデイサービス送迎、冬期は大雪のため通院できない、介護する家族がいない、介護のための部屋が準備できないなど、大きな課題を抱えています。

老後どのように過ごすか

 70%を超える人たちが、「現在の居住地から離れたくない」と回答、顔見知りが多い環境で趣味の集いや軽いスポーツに参加するほか、食事に心を配り、健康に留意して過すことを望んでいます。
 人との交流を大切にしたいと考え、また支援を行政のみに頼るのではなく、地域とのかかわりの中での相互援助の視点からとの意見も多く、女性団体として地域ボランティア活動の一方向を示す調査結果が得られました。