452号(14年4月)

厚生科学審議会生活衛生適正分科会の報告(三苫紀美子理事)

活動の輪を多方面に広げていきたい

佐賀県会長 三苫紀美子


三苫紀美子佐賀県会長

 今年度は理容、美容、クリーニング、興行、すし店の5業種についての審議です。私は分科会委員として参加していますが、分科会は、それぞれの営業の現状を十分把握して、意見を出し合う会議です。

高齢社会への対応視野に

 大型スーパーなどでは、美容コーナーが格安ということで客足が伸びているようですが、「衛生面の問題で、不適当なのでは?」と問いましたが、「都会では見当たらない」ということでした。
 シャンプー台もなくカットの後にブローだけで、次から次へと客が変わるのに、大丈夫なのだろうか? 県の保健所の管轄だそうですが、今でも納得できません。
 また、高齢社会の対応とし、施設などへの訪問利用の充実、地域密着型の福祉の営業のさらなる展開をお願いしたところです。
 クリーニング業に関しては、スロープの設置と高齢者宅への集配サービスの充実、ハンガーリサイクルの徹底を意見として申しました。
 第22回の会議では振興指針(案)がそれぞれまとめられましたので、報告します。

■理容・美容
 理容・美容業に関しては国民生活の向上に貢献できるよう経営環境や国民のニーズ、衛生課題に適切に対応しつつ専門性や技術力、地域密着、対面接客等の特性を生かし事業の安定と活力ある発展を図り、目標達成のために必要な事項を打ち出すこととなりました。
 具体的には高齢者らの訪問理容、送迎、クールビズヘアや新しいヘアスタイルの提供、子どもに配慮したサービスの提供、総合的な美のためのコーディネートや地域住民のサロンなどです。

■クリーニング業
 クリーニング業に関しては、抗菌・UV加工等の付加価値加工、衣類以外のクリーニングなどのサービスの多様化、明確化と充実、高齢者らへの集配サービス等が挙げられています。

■飲食店
 飲食店(すし店)に関しては、「和食・日本人の伝統的な食文化」のユネスコの無形文化遺産登録をふまえた国際化対応、すし文化の普及、職人育成、食の安全確保、食品表示の適正化等の目標が掲げられ、目標達成への必要事項として分かりやすい適正な価格表示、外国語表示の推進、健康志向への対応、地産地消の食材使用メニューの提供が挙げられています。

■興行場
 興行場に関しては大画面・高画質・臨場感といった映画の魅力の訴求、地域で身近で手軽に年齢や障害にかかわらず楽しめる娯楽の拠点、清潔で安全な環境の確保、耐震対応などが目標とされています。
 環境の保全、省エネルギー、少子高齢化社会への対応、地域との共生、地域コミュニティーの再生・強化、東日本大震災への対応等がこの指針を通して実現できることを期待しています。
 私たち全地婦連も、同じ思いで多方面に活動の輪を広げていければと強く願っています。