448号(13年12月)

地域活動ニュース(奈良)

 奈良県地婦連会員36人は10月22日、環境と防災学習の一環として、廃棄物を上手に使っている住友大阪セメントと、未来を支える火災警報器メーカーの新コスモス電機の見学会を実施した。住友大阪セメント工場は設備技術をもとに、地球環境と企業活動の調和を図り、環境への負荷の少ない生産・流通などの追求を通して、豊かな社会づくりと環境保全に貢献している。

環境・防災学習で2工場を見学
奈良県地域婦人団体連絡協議会 会長 中島 祐子


住友大阪セメントの工場見学

▽セメントの素顔

 セメントのほとんどは、水・砂・石から構成されたコンクリートという構造体に姿を変えているが、このコンクリートを材料と材料を接着させる機能を持つセメントと混同している人が多い。

▽セメントの底力

 セメントは、ゴミを使ってゴミを出さない。全国地方自治体から発生する廃棄物や産業廃棄物(石炭灰・下水汚泥・高炉スラグ)などを、原料や燃料の一部として積極的に活用(廃棄物のリサイクル)し、循環型社会に大きく貢献している優れもの。
 かけがえのない大切なものを守る力、包む力として人と人 街と街をつなぐ力など、セメントはわが国の防災、インフラを支えている。もし、セメント工場がなかったら日本はゴミの山…? 恐れ入りました。
 工場内は環境美化にも力を注いでいて美しく、「セメント」という堅いイメージから開放されたひとときであった。

新コスモス電機のトレーニングセンター

 新コスモス電機は火災(煙)センサーに一酸化炭素センサーをプラスして、火災をより早く検知し、事故をより軽減する警報器のメーカー。ここでは4班に分かれて、各種の火災実験やショールームの見学をした。

▽布団くん焼実験

 寝たばこによる火災を想定した火災実験で、室内に煙が充満する様子を見学した。その時点でCO(一酸化炭素)ガス濃度の変化(煙より先にCOが発生する)に気づかずに死んでしまう。

▽天ぷら火災実験

 IHコンロで天ぷら火災を起こし、火災警報機付きのガス警報器の作動について学んだ。
 いずれにせよ、目に見えないCOは気づかずに吸い込んでしまう。最近の焼死者の多くは一酸化炭素中毒であり、火災警報器の設置も義務付けられている。ちなみに死者の約6割が逃げ遅れで、その半数以上が高齢者である、と。火災の怖さを実感することができた。
 その後、ショールームの見学を通して、大切な命を守るには火災警報器設置を日常生活の中で、実践・啓発することがいかに大切かを学び、有意義な研修となった。各地婦連の皆さまにも、両社の見学をお勧めします。