441号(13年5月)

被災地三県を訪問

 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年が過ぎました。全地婦連柿沼トミ子会長は、今後の支援のあり方を考えるために、被災3県を訪問しました。4月13日に岩手県陸前高田市、15日に宮城県東松島市、19日に福島県双葉郡とそれぞれ日帰りの日程で訪問しました。

「やっぱり婦人会」 会長・柿沼トミ子

 4月中旬、東日本大震災の被災地、岩手県、宮城県、福島県の3県を訪問しました。岩手県の及川公子会長、宮城県の三浦絢子会長、福島県の齋藤幸子会長をはじめ、各地の皆さまに大変お世話になったことを感謝申し上げます。ありがとうございました。
 3県とも会長さんを中心に頑張られている現場やその活動に接し、「やっぱり婦人会だな」という思いをあらためて強く感じたところです。3・11という同日を起点とする災害ですが、それぞれの地域状況は大きく異なっています。一口に「復興」といいますが、やはり地元の方々のニーズをどう組み込んでゆくかが問われています。
 陸前高田市では横田小学校仮設住宅にひとり暮らしの会員宅を訪問し、お話をうかがいました。仮設住宅とはいえ、狭さの中に何か身をひそめて遠慮しながらの日常のように思えました。1年間の延長が認められたことに安堵する一方、その先の住む当てのなさに不安は隠せないようでした。
 そんな中、「朝日のあたる家」という皆さんで集まれる場所が寄付によって確保され、横田地区の佐々木さんをリーダーに、戸外で集うという動きがあることに明るさを感じました。やはり顔を合わせることは大事です。
 岩手県、宮城県のどこの被災地も、山を削り平地を高くするために、トラックが動き回っています。廃虚となってしまった場所に初めて降り立った者には、町があったとは考えられない姿がそこにあります。
 着の身着のまま助かった宮城県婦人会員の方の話に、思わず涙してしまいました。家のみならず、生活の礎としての田畑も地盤沈下で、水面下となり、ローンだけが残ったという非情な状況も現実です。
 福島県双葉郡の原発による災害地は、まさにゴースト・タウンと化しています。倒壊家屋も手はつけられず、豊かな農地はセイタカアワダチソウに覆われ、農地があったとはとても思えない原野となっています。このような惨状の中で、被災された方々が、自分の安心できる居間を取り戻した時点で、復興がなされたといえるのではないでしょうか。

東北復興が日本再生のカギ

 東北の復興が、日本再生のカギとなります。被災地とたえず連絡をとりあいながら、地域の求める支援内容に応えていかなければなりません。
 幸いどこの婦人会の方たちも、気丈に地域の頼られる存在として頑張っていただいております。その力を地域復興の行政主導の防災会議の有力なメンバーとして生かしていただくことも大切です。物心両面からの支援をこれからも継続してまいりましょう。
 私たち全地婦連は、この東日本大震災を風化させてはなりません。

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