438号(13年2月)

地域活動ニュース(岩手)

3・11 あのときを風化させないために

がれきの土砂で作った花壇=12月7日、二次選別所
 岩手県大船渡市では3・11大震災で、約75万6000トンの災害廃棄物が発生したといわれています。この数字は市の年間ごみ排出量に換算すると、約74年分に相当する量です。
 私たち婦人会では女性の視点に立って、日常生活と環境のかかわりを正しく認識し、次世代へ語り継ぎ、風化させないために、12月7日に環境研修会を開催しました。
 市役所担当課の協力もいただき、太平洋セメント大船渡工場と災害廃棄物二次選別所を、会員30人と市職員2人で訪問しました。
 セメント工場は海沿いにあり、突然のあの大震災で多くの設備が浸水し、甚大な被害を受けました。しかし、従業員は日頃の訓練どおり高台へ避難し、全員無事だったと聞き、定期的な避難訓練の賜物と思いました。
 工場では、震災で出た廃棄物を燃料や原料として再利用しています。昨年11月には、セメント生産も再開されました。
 災害廃棄物二次選別所では、仮置き場で粗選別された廃棄物を受け入れ、処理、処分先に応じ、破砕・選別を行い搬出します。それを10種類に分別し、対岸のセメント工場へ船で運んでいます。
 広い敷地内では機器が休みなく動き、ヘルメットにマスクをした従業員のみなさんが、復興のために一生懸命頑張っていました。来年3月までには廃棄物処分、処理完了を目標としています。
 選別所では、多量な廃棄物を10種類に選別する大変さ、そこで働く人たちへの感謝の気持ち、甚大な被害を受けた太平洋セメント大船渡工場が、スピード感で市の復興のためにがれき処理に貢献したこと、そして大船渡市では、太平洋セメント大船渡工場という、特性のある事業所のおかげで、地域の復興の推進力となったことを忘れてはならないと、この研修で強く感じました。
 会員のみなさんの意見を聞きながら、その「時」にあった研修を、少しずつ進めていきたいと思っています。
 全国各地から、心温まる義援金や多くの支援物資をいただきました。心より厚くお礼申し上げます。

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