436号(12年12月)

各地で減災の取り組み 十分な知識と備えを

災害に備えて自分の命は自分で守る―長野県危機管理防災課
 全地婦連では今年、46カ所で防災学習会を開催しています。その一つで8月に開かれた、長野県坂城町婦人会の学習会の報告が届きました。

驚異的な自然災害

 日本では竜巻やゲリラ豪雨、爆弾低気圧など、地球温暖化の影響でしょうか、世界各地でも驚異的な自然災害に見舞われています。いつどこで巻き込まれるか分からない自然災害に、私たちは逆らうことはできません。しかし十分な知識と備えがあれば、被害を減らす(減災)ことはできるといわれます。
 そんな考え方を地域の人たちと共有し、防災意識の高揚につなげようと「防災の日」を間近に控えた8月30日に、防災学習会を開催しました。

防災へ関心の高さ

 あいにくの局地的豪雨に見舞われた会場の坂城町役場の講堂は多少の混乱はありましたが、来場者は思いのほか多く、町民の防災に対する関心の高さがうかがえました。

日頃の備えが肝心

 最初に、坂城町消防主任の宮原卓さんが洪水、土砂災害ハザードマップを提示。日頃の備えと災害発生時の適格な判断の大切さを説き、「ハザードマップはいつも見える所に張っておくように」とアドバイスがありました。

学習会の効果

 参加者の中にはハザードマップを初めて見たという人も何人かいて、驚かされましたが、学習会の開催価値は“大”と自己評価しました。

防災力アップを

 長野県危機管理防災指導員の番場一雄さんは、「地域の防災力をアップしよう!」の講演で、まず、住んでいる地域の危険箇所の把握、日頃から防災気象情報に関心を持ち、兆候をキャッチする努力が必要。事前情報がない地震については、家具などの転倒防止、防災グッズや3日間の食料備蓄など、もしもの時は早期の自主避難が大切。自分の命は自分で守る「自助」が家庭や地域を守る「共助」となり、それが子孫につながり子孫を守ることになる。今を生きる私たちの重大な責務である、と話されました。

災害時のエネルギー問題
長野県LPガス協会が報告


 続いて長野県LPガス協会から、災害時のライフライン停止に伴うエネルギー問題とLPガスの利点や安全性などについて話があり、私たちも学ぶことができました。

非常食の試食も

 短時間で盛りだくさんの学習会でしたが、最後に非常食の試食をしました。参加者には「大変ためになった。良いことをやってくれたね」と褒めてもらいました。

女性の視点を

 全国地域婦人団体連絡協議会から発刊された「学習パンフレット」にあるように、防災の分野はまだまだ男性主導で、女性は補助的な役割を担っているのが実態です。
 これからは東日本大震災の教訓を生かし、弱い立場の人たちに配慮した支援態勢の確立を図るには、女性の視点を生かした防災活動や防災政策が不可欠といわれています。
 今こそ、普段の地道な婦人会活動で培われた人脈の広さを生かし、地域防災を充実させるための一端を担えたら、と考えているところです。

坂城町婦人会防災講座=8月30日


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