434号(12年10月)

地域活動ニュース
東日本大震災の被災地を訪問

日帰り研修で復興支援買い物ツアー

栃木県地域婦人連絡協議会 会長 小野ナツ

献花をする栃木県婦連のみなさん
 昨年の3月11日に起きた東日本大震災と原発事故、あの悪夢の日から1年6カ月が経過しました。しかし、被災地では復興どころかがれきの処理さえ進まず、山積みにされた惨状がテレビなどで放映されています。
 そんな現状を自分の目で確かめたい。これから私たちに、支援の道が何か残されているのだろうかと考慮の末、9月13日に日帰り研修視察訪問を決定しました。
 被災地では風評被害を含めて観光客は激減して、地元の産物の流通が滞っていることを視野に、「一人でも多くの人で経済的支援を」との熱い思いで、買物ツアーを計画しました。
 当日は県内各地からバス3台に130人が分乗し、強行軍なれど日帰りです。バスごとに被災者でもある石巻のボランティアのみなさんに案内をしていただきました。その中で、地域ごとに津波被害の大小に左右された復興の差が著しく目立つものの、東北人のねばり強い底力を見せつけられました。
 しかし、集落ごと津波に呑み込まれた跡地は、土台だけが残る背丈ほど伸びた雑草の中に、鍋釜や電話機などの生活道具が散乱したまま、草陰からのぞく色あせた写真が何か私たちに訴えているようで、花を供えながら思わず涙しました。
石巻市のモニュメント
 塩釜、石巻、伊達市の視察で、何といっても津波の脅威を思い知らされました。中でも津波被害の死者が約4000人にのぼった石巻市では、雑草の繁った家屋跡地にも草木の芽生えがあり、この地に生きる力がよみがえったものと、かすかな期待と新たな望みを覚えました。
 塩釜、石巻、伊達市の店舗、そして復興支援商店街。各地で名産品を抱えきれないほど買い物する女性なればこその光景。これも大きな支援活動につながるものと頼もしく、この事業の成功を実感しました。
 この視察研修で、見て・聞いて・体で感じた災害の教訓を、私たちはしっかりと学び取ってきました。
 今、いつどこで起きるか分からない災害に備えて私たちは、今後の防災、訓練などに生かしてまいります。「百聞は一見にしかず」を実感した視察研修バスツアーでした。

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