431号(12年7月)

男女共同参画と災害・復興

 6月23日、男女共同参画と災害・復興2012と題した集会が、東京の城西国際大学で開催されました。主催は、全地婦連も参加する『男女共同参画と災害・復興支援ネットワーク』で、城西国際大学、全地婦連も共催者として名を連ねました。

 東日本大震災以降、男女共同参画の視点から災害対策、復興対策に取り組んできたネットワーク代表の堂本暁子さん(前千葉県知事)は前日、男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰で功労者表彰を受賞、「ネットワークの活動そのものが評価されたことが本当に嬉しい」と主催者挨拶で話されました。
 ネットワークでは、女性の視点での被災地調査を実施。その後、復興構想会議への女性委員の増員、復興基本方針や災害対策基本法改正への男女共同参画や共生社会についての記載を求めて運動を続けてきました。

陸前高田市地域女性団体協議会も報告

佐々木美代子陸前高田市女団協会長
  今回の集会では、被災から1年3カ月たった今の被災地の現状が報告されました。岩手県陸前高田市地域女性団体協議会会長の佐々木美代子さんは、被災後、津波の事実や人々が受けた苦しみ・悲しみ・絶望等を書き残す運動に取り組んだことを報告しました。
 毎年発行している「市女協だより」の特集「震災」として、体験集を作成することを昨年5月の役員会から協議し、7月から9月まで募集。12月に完成した体験集には、60名を超える方々の体験がつづられています。しかし、辛くて文字にできなかった多くの方々、何よりも津波で無念にも亡くなった方々の記録が残せないという報告に、参加者はみな胸をうたれました。
 他にも、障害者の視点での対策がないこと。避難場所で、辛さをこらえて活動したが、いざ何か決定という段になると女性であるということで、参加できなかった悔しさ。コミュニティの大切さを感じて、経営の厳しさに苦しみながらも、場の提供に努力している事業者の方など、次々と報告がありました。
 私たちは、現実の声を常に聞き続け、また、それを今後の対策に役立てるために、周到な準備を怠らないこと、国や自治体の仕組みに反映させることなど、これからも男女共同参画の視点から防災対策に声をあげていかなければなりません。
 全地婦連が本年、会員のみなさまと一緒に、全国47か所で開催する防災学習会でも、常にこの視点を忘れずに取り組んでいきましょう。


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