370号(07年6月)
製品安全と競争問題
  〜日本字消工業会の取り組み例から
消しゴムについてる
安全管理マーク
  消しゴムを生産する国内メーカーが集まった日本字消工業会の「安全管理マーク審議会」は、各社がサンプルとして出した消しゴムの性能や製品安全面をチェックしています。製品分析の専門機関の人が、消しゴムに含まれる微量な成分分析や、消す能力があるか、軟らかさの度合いなど、多角的に分析した結果が、詳細に報告されます。
 全地婦連や主婦連合会などの消費者団体は、性能評価の結果を共有し、使い勝手や表示、危険性がないかなど、消費者の視点で質問。そうした審議を経て加盟各社の消しゴムに付けられるのが、安全管理マーク(クリーンマーク)です。
 たとえば、小さな自動車やお寿司型の消しゴムが売られており、人気がありますが、小さいお子さんが飲み込んだりする危険性があると、消費者団体は反対しています。
 工業会の加盟各社は、安全管理マーク審議会の存在を重視し、そうした製品をつくることを控えていますが、少子化や中国産の安い消しゴムの輸入で、厳しい競争にさらされています。
 ただ、日本字消工業会に参加しているのは、一部有名企業のほか、小さい会社を入れて8社です。以前は多くの事業者が入っていましたが、自由に物が作れないと、抜けてしまったそうです。
 それでも頑張って製品安全に取り組んでいる企業の消しゴムかどうかは、「安全管理マーク」の有無で分ります。文具店などで消しゴムを手にとってみてください。

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