370号(07年6月)
消費者と生産者の意見交換会は「国産牛」について
 独立行政法人農畜産業振興機構主催の現地意見交換会が、6月1日、群馬県内で開催されました。他の消費者団体の方々とともに、全地婦連は神奈川県から2人(石川・小鷹狩)が参加しました。

(1)家畜改良技術研究所

 前橋市の赤木山麓にある研究所では、全国の食肉処理場で解体された牛、年間120万頭分の牛肉試料(毛根のついた毛髪のサンプル)を受け入れ、保管してDNA型検査を実施し、牛肉トレーサビリティーの検証を行っています。
 研究所の方から業務やDNA抽出、解体技術の概要などの説明を受けたあと、試料の受け入れ施設と研究棟の見学、会場を移して意見交換会が行われました。

小川さんから話を聞く
(2)生産者の牧場見学

  (1)JA佐波伊勢崎畜産協議会会長・小川さんの牧場へ
  小川さんは乳牛48頭・黒毛和種の繁殖牛110頭を飼育している畜産農家で、通常は家族4人(夫妻と子息)で、優れた種の繁殖のため、牛舎の管理やたい肥の発酵、飼料の生産も行っています。
  昨今、米国のトウモロコシの高騰などにより経営は困難ですが、農家の自助努力によって、コストの削減を図っているとのお話でした。
 (2)同肥育部会副部会長・岡本さんの牧場へ
  岡本さんは、黒毛和種の肥育牛110頭と繁殖牛5頭を飼育、生後10カ月の黒毛和種を28カ月で肉用牛として出荷するまで肥育しています。
  飼料も生産していますが、生育過程により工夫し、地域ブランドの上州牛として品質向上に努めているとのことです。


小川さんの牛舎の黒毛和牛
(3)全国食肉学校を訪問

食肉の処理・加工・調理・販売の実践と技能者を養成している日本で唯一の公的な学校です。
 1年間技能を身につけ、産地食肉センターや食肉販売店等で食肉加工の担い手になります。全寮制で、心豊かな人間性と豊かな食生活と食文化の創造者の養成が行われています。
 最後に地場産の「上州牛と野菜のしゃぶしゃぶ」の試食をしながら、なごやかに意見交換をしました。  
神奈川県婦連
石川寿々子

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