361号(06年9月)
消費者と生産者との現地意見交換会
〜「繭と生糸は日本一」のふるさとを訊ねて
「選繭」をしているところ
 9月14日、ス独農畜産振興機構主催の「消費者代表と生産者との現地意見交換会」が開催されました。
 今回の訪問先は、群馬県の養蚕・製糸・絹織物の製造現場です。群馬県は日本の養蚕業の拠点でした。しかし、今日、低収益性等から、農家数及び繭生産量は減少の一途をたどり、生糸の国内生産量は、生糸需要の落ち込みや化学繊維の出現等により大幅に減少。各業者(製糸、生糸、絹織物)は、「輸入繭」「輸入生糸」「輸入絹糸」に依存しています。
 このように日本の養蚕事業は厳しい環境にあるものの「養蚕の灯を消すな」と、農家、各事業者、そして群馬県はさまざまな取り組みを実践しています。
碓氷(うすい)製糸農業協同組合では、「選繭」「煮繭」「繰糸」など糸が束ねられて梱包されるまでの工程の見学、意見交換、絹を使用した新製品の紹介を受けました。次に養蚕農家の高橋純一さん宅を訪問。養蚕経営等のお話しに続き、奥様と二人で飼育されている「晩秋蚕期」の飼育風景を見学し、最後に裏絹問屋の絹小沢(株)(高崎市)を見学・意見交換を行いました。
乾燥しながら巻き取る
「揚返し」の作業
「繰繭」の様子
 かつて群馬県内には、至る所に桑畑と養蚕農家が点在していました。今はその風景も変わりました。その土地ならではの風景が変わる時、自然環境や文化、人間同士の紐帯の途絶など地域社会全体も変容します。
  「時代の流れ」と片づけず、地域再生に向けて真剣に考え行動することの大切さを確認する一日でした。

     



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